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 中国というと、コピー天国という枕詞が付いて久しいが、実際中国でウオッチすると、目に見えないソフトウエアに関して、とかく海賊版を使う傾向にあり、一方ハードウエアに関しては本物にこだわっていることが分かる。例えば、「iPhone」のニセモノでは「ciphone」とか「sciphone」をはじめとした有象無象の製品が、「Wii」のニセモノでは「Vii」やハイアールのテレビ内蔵ゲーム機が市場に突如登場したが、ニセモノで妥協しようとする消費者は極めて少数派、というか見たことがない。あくまで本物のコンテンツを願わくば無料で楽しみたいので、本物のハードウエアを下手すれば月収以上のお金をかけて購入するわけだ。

 さてここからが本題。中国の消費者は、本体のオプション品については海賊版同様に、ホンモノを値段の高さを理由に買いたがらない。極端な例としてiPhoneや「PSP(プレイステーションポータブル)」のケースを紹介しよう。iPhoneは世界で流行していて、いろいろできそうで、カッコよくて、何より持つことがステータスという理由で中国人は購入しがちだ。PSPにしても、海賊版ゲームが楽しめる上に、メディアプレーヤーとしても使えて多機能で、外に出して恥ずかしくないデザインという理由で多くの都市部の中国人は購入している。しかし、見栄えと安全性を向上させる純正ケースを購入しようとする人は極めて少数だし、メーカーが推奨していない、互換バッテリーも積極的に購入するきらいがある。日本のパソコン雑誌ではまずありえない、「メーカー保証無しの互換バッテリー」のベンチマークテストの記事なんてものもある。

ニセモノのデジカメケース(左上)、非純正バッテリー(右)、レンズフィルター(左下)
ニセモノのデジカメケース(左上)、非純正バッテリー(右)、レンズフィルター(左下)
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本物そっくりなニセモノの電池。日本語が一部おかしい。
本物そっくりなニセモノの電池。日本語が一部おかしい。
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