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 学閥社会で入試地獄の韓国では、公園で遊ぶ子どもを見かけることが滅多にない。学校が終われば、塾に習い事と夕方までスケジュールがびっしり入っている。その分、子どもの教育費の負担も大きく、共働きでないと払いきれない。子どもを塾に行かせるために働いているつもりなのに、いつの間にか共働きなので家で子どもが一人にならないよう一日何件も塾に行かせていることになり、子どもも親も疲れて仲が悪くなってしまったという話をよく聞く。

 家に子どもが一人でいると、やることは一つ。オンラインゲームである。最近はニンテンドーDSのような携帯ゲーム機の利用も増えているが、多人数が同時にネットワークでつながりゲームを楽しみたいので、やっぱりオンラインゲームの方が楽しい。オンラインゲーム中毒で過労死した事故まであったほど、韓国ではゲーム中毒が問題になっていることは日本でも有名な話である。ゲームの中に出てくるアイテムを個人間で売買することも多く、これによる詐欺事件やトラブルもなくならない。最近は子どもがオンラインゲーム中毒にならないよう、インターネットにアクセスできる時間を制限する有料ソフトが人気を集めている。

 KTが提供する「タイムキーパー」はインターネットにアクセスできる時間を何時から何時までと設定できるアプリケーションで、携帯電話や固定電話、パソコンからも遠隔操作もできる。携帯電話から自宅のパソコンの画面を確認する機能もある。アクセスできるサイトを指定できる機能もあり、これも遠隔で変更できる。

 パソコンの画面を自動保存して、携帯電話に送信してする機能もある。「宿題のためにネット検索が必要」、なんて嘘もつけない。韓国はまだ携帯電話のパケット通信費が高く定額制の普及が遅れているため、インターネット=パソコンになっている。タイムキーパーの利用料は月3000ウォン(約240円)で、スパイウエア遮断やウイルス対策、有害サイトのフィルタリングと並んで小学生のいる家庭の必須メニューとなっている。

 韓国放送通信審議委員会の2008年末調査によると、ソウル首都圏13~18歳の青少年338人の35.7%がインターネットを通じてアダルトコンテンツを体験したことがあり、利用場所は自宅のパソコンが95.8%と圧倒的だった。PCバン(韓国版ネットカフェ)ではなく家庭のパソコンでアダルトや未成年者の利用が禁止された有害サイトにアクセスしていることには驚いた。この手のサイトはもちろん実名の確認をしているが、青少年たちは親の住民登録番号を使って会員登録しているという。こうなったら親としてはインターネットで何をしているのか徹底的に監視しないと安心できない。