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 「Conficker」ワームはまだいるが、それがインターネットをすべてクラッシュさせることなく4月が終わった(先月のコラムを参照)。現在のパニック(私がこれを書いているときは下火になっているが)は豚インフルエンザだ。香港のあるホテルは、豚インフルエンザの疑いのある患者を病院に急送し、宿泊客をすべて隔離した。欧州発ダレス行きの航空機は、1人の乗客に徴候が出たためボストンへ緊急着陸した。その後彼女が悪性の風邪を引いていたことが分かった。メキシコシティは先週ゴーストタウンと化していたが、レストランの再開が許可されたそうだ(ただし、ウエーターはマスクを着けている)。今はもう豚インフルエンザが、毎年米国で3万人ほどの人々を死亡させる通常の季節性インフルエンザほど危険ではないことが分かって、パニックは沈静化の兆しを見せているが、学校はまだ休校で、学校のダンスパーティーは中止されている。

 私は正直言ってちょっと当惑している。インターネットは非常に速くニュースを広めることができる。そして恐らくそれは便利なことだ。しかし、豚インフルエンザパニックは、インターネットより従来の主流メディアによって煽られたように見える。確かに、インターネットはこの特殊なインフルエンザの死亡率は低く、比較的軽症ですむという真実の情報を流すのが早かった。つまり、これは実際には毎年起こる季節性インフルエンザの初期の状況とそれほど違わなかった。それなのにパニックが起こった。あらゆるパニックに責任を負う公的機関はインターネットに参加していないのか? 私はここには教訓があると思う。しかし私はそれが何か分からない。