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 先日、訳あって「ファンド・レイジング(資金集め)」のパーティーに行ってきた。

 シリコンバレーのプロフェッショナル・グループ、ソフトウェア開発者フォーラム(SDForum)が毎年授与している功労賞の授賞式というのが名目だが、そのパーティーに参加するには、けっこうな入場料を払う必要がある。この入場料収入が、そのグループの今後の運営資金の足しにされるというものである。

 こうしたプロフェッショナル・グループの資金集めに限らず、議員や大統領選、小学校の活動資金、教会の運営資金など、アメリカではこのファンド・レイジングなくしてはどんな活動もありえないというほど、盛んに行われている。

 日本ならば、どこかのスポンサー企業が数社、ドンとお金を出してくれるか、地方自治体のお抱えといったようなケース、あるいは会費収入だけで細々とやっていくというモデルがほとんどだと思う。だが、アメリカは放っておくと細々としてしまう活動を一段格上げして、華やかに打ち上げるためにこうしたファンド・レイジングのイベントを開くのである。

 ファンド・レイジングに集まってくる人々は何らかの関係者や、その趣旨に共鳴する人々だが、もっとすごいのはそうしたイベントのために自宅を提供する人々である。

 この開発者フォーラムの授賞式でも、毎年自宅を開放しているのはシリコンバレーでも有名な女性、ハイディ・ロイゼンだ。彼女はかつてアップルの副社長を務めたのち、ベンチャー・キャピタリストに転身、現在はメビウス・ベンチャーに在籍する。自宅があるのは、高級住宅地として知られるアサートンで、そこに200人近くの人々が集まっただろうか。広い庭で授賞式を行い、ケータリングで運ばれて来たビュフェの料理を食べて歓談し……という、よくあるパーティーの段取りだが、さすがここにはシリコンバレーの重鎮の顔がたくさんあった。