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 「おおっ!」--中国のある統計を見て、思わず筆者は叫んだ。普段から中国のリサーチ会社の統計はチェックしているが、驚くようなテーマや結果はそうそうない。その統計とは、中国のリサーチ会社「易観国際(Analysys International)」が発表した、海外在住の華僑が中国市場向けにオンラインショッピングサイトを介して購入する「海外オンラインショッピング代行市場に関する統計報告」だ。

 それによれば、海外オンラインショッピング代行市場規模は四半期ごとに指数関数的に増えている。例えば2007年第1四半期で2900万元(約4億円)だったものが、翌年の2008年第1四半期には約10倍の2億8800万元(約40億円強)、同年第2四半期には4億8000万元(約67億2000万円)、第3四半期には6億4000万元(約90億円)、第4四半期には9億8700万元(約140億円)となっているのだ。年ベースでは、2007年に3億6600万元(約51億円)だった市場規模が、2008年には6倍以上の23億9500万元(約335億円)にまで膨れ上がっている。

易観国際による四半期ごとの統計。青の棒グラフが実数(単位:億元)、赤の棒グラフが前期比伸び率。
易観国際による四半期ごとの統計。青の棒グラフが実数(単位:億元)、赤の棒グラフが前期比伸び率。
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