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都会の雑踏のど真ん中にオアシスが…

 東京歩き、街歩きが趣味の筆者、人がごった返す雑踏も好きではあるが、雑踏を歩いてばかりでは、カラダもココロも疲れてしまう。そんなときは路地とか細道へと方向を変えるのも手だが、ひとつ、大都会のど真ん中とはとうてい思えない、心安らぐオアシスがある。

 先日も大好きな「銀ブラ」を楽しんだ。とにかく街歩きは歩くたびに気づくことも多々ある。街に変化に目を丸くしたり、激しい変化の中に変わらぬ何かを発見したりなどなど。銀座はとにかくそういうあたりの「濃さ」が違う。当たり前だが、筆者が住んでいる松本に比べたら何倍になるのだろうか? 地震と台風でけっこう東京も大変なはずなのに、何吹く風と銀座の雑踏。歩き疲れと夏の暑さと人々の熱気とでちょっとクラクラするとき、筆者はデパートに入ってエレベーターに乗り、屋上へと向かうのだ。

 デパートの屋上に遊具がいっぱいあって、子供連れでごった返えしていたのは筆者の幼少時代。ここで小さな観覧車やコーヒーカップに乗せてもらうのが楽しみだったのだが、それははるか昔のこと。最近のデパートの屋上には何もない。

 まあ、まるきり何もない…というわけではないが、とりあえず遊具などの置かれた昭和の高度成長期に比べれば、「何もない」に近いし、そんな昔の賑わいもなくひっそりしている。最近の屋上には緑があって、芝や植物が植えられ、ベンチが置かれているが、たいていそこにはひとりふたり、誰かが休憩しているだけ。そんな屋上でゆっくりカラダとココロを休めながら、階下の世界とのギャップを楽しむのだ。

図01 今も少しだけ遊具が置かれて昭和の痕跡がうかがえるデパート、銀座松坂屋の屋上(2009年3月撮影)
図01 今も少しだけ遊具が置かれて昭和の痕跡がうかがえるデパート、銀座松坂屋の屋上(2009年3月撮影)
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