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 ようやく選挙が終わった。

 選挙期間前後、何人かの候補者のWebサイトを開いたりした(言うまでもないが、どれも選挙期間に突入するとWebサイトの更新は自粛していた)。直近の行動記録を見ると行き先に「盆踊り」の文字が目立つのに気付いた。

 確かに8月下旬である。盆踊りのシーズンだ。足を運んでもおかしくはない。だがどの候補者も盆踊りに足繁く通っているのが気になった。盆踊りというと子どものときは家族で出かけたかもしれないが、大人になってからはあまり足を運んだことがない。筆者の場合、学生時代に地域のお祭りのアルバイトでダンスをやり、盆踊りもしたせいか、もう盆踊りは「おなかいっぱい」なのである。

 なぜ候補者たちは盆踊りが好きなのだろうか。ある候補者は選挙公報に「趣味:盆踊り」と公言しているほどだ。期間限定の趣味でもスキーなら分かるが、盆踊りというのは想像しにくい。盆踊りという行為そのものにどれだけ魅力があるだろうか。いや、あるとしたらお祭りではなかろうか。大勢が参加する会場の熱気や臨場感というのなら分かる。

 実際のところ、候補者たちが盆踊りに通うのは票を獲得するのに有効だからではないか。候補者なら、とにかく顔と名前を覚えてもらい、投票用紙に名前を書いてもらわなくてはならない。人の多い場所に足を運ぶのが有効だが、乗換駅や観光地では地元有権者ではない人もいる。大きな声で練り歩けば、閑静な住宅地では迷惑がられることもある。

 だが地元のお祭り会場なら理想的だ。そこにいるのは確実に地域の住人たちである。踊りや食事で気分はやや高揚し、打ち解けた雰囲気でいる。そこに混じって握手してまわるのは候補者の目的に沿っていて、効率的でもある。もちろんそうした下心だけではなく、純粋に地域の住民との交流を望んでいるのだと思うが。

 候補者たちはお祭りのほか、ミニ集会なども開いているようだが、筆者はそうしたイベントの案内をもらったことはない。Webで調べようにも、選挙期間中はWebが更新されることはないので分からない。繁華街や駅前などで大物政治家が応援に駆けつけて演説することもあり、後からテレビなどで知ったりするが、事前にそうした予定をWebで調べたくてもやはり分からない。

 選挙期間中にブログの更新ができないのは「公職選挙法で禁じられている文書図画の頒布にあたるから」というのが当局の回答だ。ネットを通じた選挙活動を懸念する理由として、「情報の格差」を挙げる人もいる。ネットにばかり情報が行き交えば、ネットにアクセスできない人たちは情報弱者となってしまい、不公平にあたるというわけだ。