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 さて、若干、今さらな感もあるが、今回は、「Time Machine」を取り上げる。Snow Leopardへのアップデートを機に、バックアップを強くお勧めしたいのだ。バックアップは、まったく生産性がない作業なので、ついつい後回しにしがちだ。とはいえ、そのメリットを理解して運用すれば、絶大な安心感を持って作業ができるのだから、面倒がらずにやるべきだ。Time Machineなら、一度設定するだけで作業は完了。あとは、自動的にファイルが二重化できる。また、ハードの買い換えも簡単になる。

 新しく手に入れたハードに「Time Machineからのシステム復元」を実行するだけで、すべての環境が復元できる。内蔵HDDが故障したり、大容量タイプに入れ替える際にもとても便利なのだ。HDDやSSDを頻繁に入れ替えている僕の場合は、相当に助かっている。

 さらに、Snow Leopardでは、Time Capsuleへのバックアップが80%高速化したというトピックもある。とはいえ、仕事の用のバックアップとしては、あえてTime Capsuleを選ぶ必要はないだろう。安くなった外付けHDDを選択すれば十分だ。

 今や、USB接続の外付けドライブは、1TBの大容量モデルでも1万円程度で手に入る。詳しくは後述するが、Time Machineの場合、現在データを記憶している容量よりボリュームが多くなければ意味がない。仮に、300GBのデータがあるなら、500GB以上は用意した方がよいだろう。どちらにしろ中途半端な容量は割高なので、1TB以上のHDDを購入するのがお勧めだ。

作業は「システム環境設定」のTime Machineからスタートする。
作業は「システム環境設定」のTime Machineからスタートする。
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