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土曜日に、「トコと行く佐賀競馬バスツアー」があった。なんと、30人以上の方々が参加してくれたわ。ありがとうございます。

しかし、ついつい、よくばりなプランを立てちゃっていたのよ。競馬に行く前に、鳥栖プレミアムアウトレットで買い物をして、ランチを食べ、次に、キリンビール園でコスモス鑑賞をする予定でした。そのあとが佐賀競馬ね。朝9時に、福岡天神を出発し、アウトレットで90分、ランチは45分、コスモスは30分という、てんこもりで、駆け足どころかかなりダッシュで走り抜けなければならないスケジュールよ。そこに、バスでの移動時間が加わるのだが。どう見ても、その行程の移動時間は、「平日、こんなもので着くよね~」と、思う時間しか、組み込まれていなかったのである。

しかも、催行日は、週末の土曜。しかも、キリンビール園のコスモスは、100万本とか咲き誇っており地元では相当有名な観光スポットなの。さらにキリンビール工場に併設されているので、工場直送ビールなども、楽しめるのよ。うひょひょ、バスツアーってのは、飲めるからいいのである。

が、この数日前に、コスモス園からテレビ中継で「今週末はコスモスが満開のピークです。コスモス園の周辺の道路も、相当の混雑が予想されるので、お気をつけて」なとどコメントしていた。げげっ、トコバスツアーのをしたディレクターに尋ねたら、「ヤバイッすよ、たどり着けないかも」だとさ。

で、添乗員さんに現地に問い合わせをしてもらったらやはり「かなり混雑している」との返答をえた。「かなり」の程度が分からないが、まちがいなく予定していた時間ではたどり着けないと思っていいだろう、とのこと。しかも駐車場も、遠い場所しか空いていないって。すると、駐車場まで戻る5分とかも計算に入れなきゃならない。ががーん、やばいじゃん。

 メインはあくまでも佐賀競馬だし、レースの都合もある。競馬初心者を連れて行っているので、場内の案内や、馬券の買い方講座とか、むこうにいっても、予定がパンパンなのだった。しかも、友人達と行っているならともかく、一般のお客様との団体旅行なので、あまりに予定がグダグダで、さらに帰る時間が延着なんてことは許されないのであった。

コスモス園には、昼食会場から、平日でも30分はかかるらしい。「では食べたら、すぐに出発です。急いでバスに戻ってください」と添乗員の緊迫した声がかかるが。お客様はおなかも満腹。行動も、勢いゆったりなってしまうのは仕方がない。しかも、これから30分かかるなら、と、ほとんど全員が、バスに乗る前に、と、トイレに向かってしまった。外まで並んでいる婦人トイレの様子を見て、添乗員さん、ちょっとピリピリしてきちゃったよ。「僕、入り口で見張ってますから、こっちでどうぞ」と、空いている男性トイレに誘導したり、と、掟破りの行動に出たのよ。そして、なんとか8分遅れで出発した。

バスは走り始めて15分ほどで、混雑に巻き込まれ始めた。旧国道っぽい、一本道である。「これ、コスモス渋滞ですか?」先頭の座席に座っていたトコは運転手さんに尋ねた。ハンドルを握ったまま、大きくうなづく。「あー。このままじゃ、かなり押しちゃうね」「そうですねトコさん、コスモス観賞を15分とかで切り上げたりして、まいていきますか」「なにいってんのっ! ダメよぉ、コスモスだけなら、それでもいいけどさ。ここで、工場直送ビールを飲むのが、この旅のトコ的最重要ポイントなんだから。せめて25、いや20分くらいは滞在させてちょんまげ」「ううむ、しかし、むずかしいですよ。では着いた時間で考えさせてください」運転手さんは、背中で添乗員とトコのやり取りを聞いていたのだろうか。

あきらめて座って窓の外を見ていたら、唐突に、田畑の向こうに「KIRIN」の文字が見えたのよっ!

「ちょっと、もしかして、あれって工場? あそこがコスモス園? それならすぐそこだよ」

添乗員の肩をたたくと、彼も、窓の外を見つめて驚いていた。

「うわ、そうそう、あそこですよ。でも、こっち側から来れるんだ」

トコは、ピンと来た。

「もしや、運転手さん、これって、裏道じゃないの?」

見えなかったけどたぶんニヤリと笑いながら

「ええ、地元の人間しか知らない道ですよ、ふっ」

と、バスを爆走させながら答えた。

トコはバスのマイクを握った。

「みなさーん、運転手さんが裏道走ってくれたので、予定通り、到着できそうです。ゆっくりビール飲めるわよっ。あ、コスモスもゆっくり見られるわよ」

車内は拍手喝さいである。
そうなると、もっと張り切るのがプロである。

大型バスは裏道どころか、民家をすり抜け、あぜ道を走り始めた。
「すげー、この道って、カーナビとかには絶対出ないよね」

直進している時も、畑に落ちるかと思うくらい車幅がぎりぎりなのに、右折である。
曲がれるのかっ、と、息を呑んだ。右側の道路にいた軽自動車は、あぜ道を大型バスが曲がってくるのを見て、びびったのだろう。バックして逃げたりしていたのであった。

ふぅ~。しかし、コスモスは、もうそこである。
プロ運転手さんのおかげで、予定通りの時間で旅を続けられそうだ。

落ち着いて外を眺めると、両側の畑には、見たこともない葉っぱが茂っている。
「これって、サツマイモ畑かしら?」
つぶやいたら、前を向いたまま、運転手さんがポツリと言った。

「ダイズ」

ひょぉ、ダイズ畑を駆け抜けるバス。
宮崎駿の世界だね。

キリン一番絞りも、ゆっくり飲め、コスモスも美しゅうございました。

タントーヨシダ:
あ、昨日、お祈り忘れてた。
っていうか仕事していた。
ビール飲んだら、速攻で爆睡しちゃいました。