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 世は「エコ」ブーム。読者のみなさんの中にも、エコへの取り組みをされている方はたくさんいらっしゃるでしょう。身近なところでは、エコバッグやエコ箸を日々持ち歩いたり、繰り返し使える充電電池を活用したり。個々人が手軽に、かつ積極的に環境保護に取り組めるというのは実にいいことだと思います。

 が、実はこの「エコ」への取り組みが今、私を苦しめています。その原因は、向かいの家が屋根に取り付けた太陽光パネル。正午前後になると、その太陽光パネルに反射した太陽光が窓を通して私の部屋に差し込むのです。

 「ああ、鏡に反射する感じね」と思った方、正しいです。ただ、その光はかなり強烈。しかも窓一面から差してきます。「機動戦士ガンダム」をご存じの方は、地球連邦軍の対宇宙要塞戦支援兵器「ソーラー・システム」を想像してください。映画「レッドクリフ」をご覧になった方は、盾を返して光を反射させ、馬の目をくらましたあのシーンを。とにかく、正午を挟んでしばらくの間は、窓の方を振り返ることすらできません。

 しかも、光の当たる先は熱くなる。以前、猫除けのペットボトルに太陽光が反射して火事になったという事件がありました。光の当たる面は四角く、広いので、さすがに火は出ないとは思いますが、下手なものは置けません。

 何とかしたいと思うのですが、太陽光パネルを取り付けているのは全く面識のないご家庭。とりあえず、市の相談窓口に電話してみました。しばらく保留音のまま待たされた後、返ってきたのは「カーテンを閉めてください」という答えでした。以来、私の部屋は、晴れている日ほど暗い昼間を過ごすことになりました。

 この話、飲み会の席ですると、笑いが取れます。ただ、そのうちに笑い話では済まなくなるのではないか、とも思います。今、国や自治体が住宅用太陽光発電システムの補助金制度を設けるなどして、太陽光発電システムの普及に努めています。日本経済新聞の記事によると、2009年11月の時点で、太陽光発電への補助金制度への申請件数は10万件を超えたという話です。今後、太陽光パネルを設置する住宅はますます増えるでしょう。それに伴って、私のような悩みを抱える人も増えるのでは、と推測しています。

 地球温暖化や将来のエネルギー枯渇などが問題になっている中、環境保護活動への取り組みは重要です。個人で積極的に取り組む人も増えています。半面、個々の取り組みだからこそ、国や自治体が把握しきれない問題も起こるのではないでしょうか。「環境保護への貢献」は、地球に住む誰しもにとって大義であるからこそ、その裏にあるトラブルが無視されないように目を向けなければ。報道関係者としての自戒の念も含めて、ここでお話しておきたいと思います。