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 蛙のカーミット(訳注:セサミストリートの蛙のキャラクター)はよくこう言っていた。「緑でいるのは楽じゃない」。しかし最近では、グリーンであるのは政治的に非常に正しいことで、IT業界で仕事を探している人はこのことを頭に入れておいた方がよい。実際、私が今の時代にITの仕事を探していたら、私の最初の準備の一つはこの本、「The Greening of IT」(John Lamb著、IBM Press刊行)を読むことだっただろう。

 これは実務に携わる人々のための実用書である。つまり、気象の変動とか地球温暖化についてどんな信念を持っていたとしても、エネルギーを浪費したい人はいない。そして現代の企業で使われるエネルギーの多くはコンピューターとそれらのサポートと空冷に費やされる。Lambはエネルギー利用を論議し、エネルギーを節約して、それによってお金を節約する方法を模索する。

 この本は少しテーマが混在していて、CEOや他の専門家でない幹部社員をグリーン哲学に改宗させようと意図している部分がある一方で、IT技術者が節約を実際に行う方法を示そうと意図している部分もある。私は後者よりも前者の方が良い記述がされていると思う。しかし、技術者、中でも、このテーマについてあまり考えたことのない人向けの要領を得た説明もある。エネルギー技術についての考察のいくつかは非常に初歩的である。それらは間違っていない。多くの考察がないために、ほとんど人が知らないだけである。Wikipediaから集められたいくつかの考察は例外だ。私はWikipediaを信頼できる唯一の情報源だとは考えていない。しかし、少なくとも資料が一つの場所に集められ、整然とした方法で示されている。基本的なことをよく知っている人は、ケーススタディが豊富なことが分かるだろう。たくさん示されている。これによって核心に迫ることができる。それらはこの本のあちらこちらに示されている。

 地球温暖化が政治的に適切な主題かについて、あなたがどんな見解を持っていても、グリーンITはこの危険に満ちた時代においてIT専門家が知っていることが望ましい主題である。そしてCEOは、マスコミや株主に自分の企業が迅速なグリーン化を実現するために何をしているかと質問された場合に備えておく方がよい。この本はかなり複雑な主題にスムースに入れる分かりやすい入門書だ。読むことを勧める。