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 昨年10月22日、ウィンドウズ7が発売されました。小誌「日経PC21」でもこのタイミングに合わせ7の特集記事を掲載したところ、その号はほぼ完売状態。読者の皆さまから大きな反響をいただきました。特集号の売れ行きを見て「7に対する期待の大きさは本物。きっと年末年始のパソコン商戦は大いに盛り上がるに違いない」と私は期待したのですが、実際はそう簡単にはいかなかったようです。

 1月下旬、都内の量販店で年末商戦の売れ行きを尋ねてみました。店員さんは「春商戦(2009年春)の方が良かった。この年末は思ったほど伸びなかった」と渋い顔。不振の理由について「まだ、XPユーザーが買い換えモードに入っていない」と分析します。「ビスタ・ユーザーは7のパッケージを購入してどんどんアップグレードしているが、XPユーザーは思ったよりも腰が重い。彼らが動かないとパソコンは売れない」と言うのです。

 ご存じの通り、ビスタと7のカーネル(基本構造)は共通です。だから、ビスタで動くソフトや周辺機器なら、原則として7でも動くはず。しかし、XPと7はカーネルが異なります。古いXPパソコンで動いたソフトや周辺機器が、7で動く保証はありません。7には「XPモード」という互換ツールも用意されていますが、利用できるエディションは限られます。ユーザーが互換性を心配するのも無理はありません。

 XPユーザーが7に移行するのをじっと待つだけでは、これから始まる春商戦も不発に終わる恐れがあります。マイクロソフト、パソコンメーカー、周辺機器メーカー、ソフトメーカーが手を携え、移行の障壁を取り除く方策を積極的に進める必要があります。7の「XPモード」を全エディションに拡大するのも、一つの方法かもしれません。そうした努力は、企業・個人のどちらのユーザーに対しても欠かせないと思います。