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 Googleの猛烈な業務展開をはじめ、今やインターネット上のサービスの多くは無料になりつつある。ニュース、メール、メルマガ、動画、ブログ、フォトストレージ、地図、さらにはオフィスソフトも! そんな中で、果たして有償の会員登録制でも成立するサービスなどあるのだろうか? 何もかもタダで使える時代だからこそ、あえてお金を払いたくなるサービスについて考えてみた。

1.新聞とネットは3カ月まとめて読め

 証券会社で私が恩師から学んだのは、新聞は3カ月分まとめて読めという教えである。後日、予測記事などが正しかったか検証すれば、評論家を過信したり目先のノイズに惑わされることが減るはずだ。ネットの過去ログで著名な識者の予測を後で評価し、各人の勝敗表と過去記事へのリンクを通信簿代わりに明記する。そうすれば知名度にだまされず信頼できる師匠を探せる。

2.広告のじゅうたん爆撃に困惑

 会員登録が必要な無料サービスに登録すると、翌日から広告メルマガに悩まされることも多い。なぜか同じサービス業者から複数の同一メルマガが送られることも多くて困惑している。
 無料ブログでも広告は悩ましい。懸命に記事を書いたのにライバルの広告が表示されるのでは笑うに笑えない。だったらお金を払うので、広告を送るのも表示するのもやめてほしい。

3.「無料=相談できない」は困る

 無料のネットサービスの多くは、問い合わせのメルアドや電話が見当たらないか、つながりづらい。困っていても誰かに尋ねることさえできない場合が多いのだ。それなら有料でもいいので、いつでも何でも期待に応えてくれる先生や執事につながるサービスがあってもいい。高級ホテルのコンシェルジュのように、ネットの向こうでスタンバイしていてほしいのだ。

4.リアルなお楽しみ付きで納得料金

 リアルなお楽しみとつながっているネットサービスには価値がある。例えば、数が限られているおいしいものや、特別なイベントなどを、優先で安定的に予約できるサービスがあれば、少々年会費が高くとも構わない。入手する労苦が減り、特別扱いされる優越感で十分元が取れる。もちろん年会費を払えば安く買えるサービスも、まとめ買いや継続買いする人に歓迎されよう。

5.バックアップより整理箱が欲しい

 年を重ねるごとに膨大な量に膨れあがる写真や文書ファイルの整理と保管は悩みの種である。また、ハードディスクの故障やデータフォーマット変更のリスクもつきまとう。そこで便利なのがオンラインストレージだが、単なるバックアップサービスでは物足りない。本当に重要なベスト情報だけ手間をかけずに保管され、見たいときに見たい形ですぐ参照できるデータ整理整頓サービスがあればすぐに利用したい。

6.タダより高い利用規約

 タダほど高いものはないと感じるのは、ネットで発表した自作の画像や文書を自由に使えないと知ったときだ。よく読まずに同意した会員規約に、制限事項が明記されていることも少なくない。ブログが着目されて出版社から声がかかっても、そのまま使えず書き直した例もあると聞く。また、自作の動画やリンクをブログに貼れないときも悲しい。

7.できれば利用料は公益のために

 サービス利用料が、独占的なプロバイダーや怪しいベンチャーの利益になるのはうれしくない。しかし、収益の一部でも、公益活動に寄付されたり還元されるなら、その不快感も和らぐ。ましてや、企業理念にも賛同できる「日本で一番大切にしたい会社」のような企業が運営するなら申し分ない。ネットワーカーのわかち合う心に響くオープンマインドのプロバイダーがいい。

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 結局、ネットであれリアルであれ、サービスの価格を決める要素は似通ってくる。選ばれし少数精鋭のメンバー向けのサービス、それも高付加価値で心配りの行き届いた属人的なサービスほど高い。とはいえ、リアルなサービスよりは安くなるはずなので、その価値に気づいた人は積極活用するだろう。