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 今、購入したい一眼レフ・デジカメがあります。キヤノンの「EOS 5D MarkⅡ」です。35ミリフルサイズのCMOSセンサーを備えたハイアマチュア機で、フルHDの動画も撮影できる魅力的な機種です。しかし、価格は20万円台後半。とても私の一存で購入できる金額ではありません。

 そのため、何度か妻にお伺いを立てているのですが、返事はいつも決まっています。「7年前に買ったkissデジタルでいいじゃない。どこが不満なの」。おまけに今春、長男が大学へ、娘が高校に進学する話まで持ち出され「今は、しっかりお金をためるべきでしょ」とピシャリ。まったく反論できません。

 そのせいもあり、昨年末の事業仕分けで蓮舫議員の姿を見たときは、彼女の顔が妻のそれと二重写しになりました。次世代スーパーコンピューターの予算獲得を目指す文科省の担当者に対し「1位を目指す理由は何ですか。2位ではダメなのですか」と鋭いツッコミを入れる蓮舫議員。クラリオンガールだったころの面影はまったくありません。

 しかし、冷静に考えると彼女たちの言い分にも一理あります。得てして、男は一番良い物を欲しがりますが、果たして本当に必要かどうか。文科省が目指すスーパーコンピューターと、私が望むデジタル一眼レフとでは、あまりにスケールが違いますが、どちらも検証を要するのは確か。彼女たちは「無駄遣いのにおい」を本能的にかぎとっているのかもしれません。「EOS5Dを諦め、代わりに型落ちのEOS kissX2(約4万7000円)を購入するか」。私の心は大きく揺れています。