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じいちゃん大往生~とんでもない遺品が残った

 先日、ダンナの祖父が亡くなった。フツウに生活していて、直前に引いていた風邪も良くなりかけてけっこう元気だったのだが、ある朝、伯父が起こしに行ったら息絶えていたのだという。数えで百歳の大往生ではあった。

 祖父は、幼いころ両親が離婚したダンナの後見人となって一人前に育ててくれた恩人。いつまでも生きててもらいたかった。

 祖父はとにかく、何でも自分でやってしまう「スーパーじいちゃん」。自営業のかたわら、風呂場も自分で作ってしまうほど器用な人。そしてとても元気だった。そうそう、昔、一緒に住んでいたころ、窓の外からコンコンとガラスを叩く音がする。3階だったから、鳥でも飛んできてつついているのかとおそるおそる開けてみたら、ハシゴをかけて作業をしているじいちゃんだった。フツウに用事を思いついたらしく、外からウチらに話しかけた、というわけ。当時90は超えていたじいちゃん、その元気さは並じゃない(笑)。

 その祖父の部屋に飾ってあったのが戦争で被っていたという鉄カブト。これがタダモンじゃない。前後に穴が開いている。じいちゃん曰く、「オレは一度死にかけたから長生きなんだよ」。この穴は銃弾が貫通したものだそうで、すごい衝撃と、頭に「シュッとした」熱さを感じ、もうダメだと思ったという。運良くギリギリに銃弾が通り抜け、命拾いしたのだという。

銃弾の貫通跡が生々しい、じいちゃんの鉄カブト
銃弾の貫通跡が生々しい、じいちゃんの鉄カブト
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鉄カブトを手にした若き日のじいちゃん
鉄カブトを手にした若き日のじいちゃん
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 その鉄カブトを初めて見た筆者は口あんぐり。敵が狙いを定めているのをじいちゃんは察知して、仲間に「伏せろ」と伝えたのち、自分も身をかがめたところの衝撃。ビックリ、なんてもんじゃない。自分が助かったと知ってなおビックリ、か(笑)。

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