PR

 先日あるところでメーリングリストのコミュニティについて話題になった。もはやメーリングリストを介した交流というと昔話のようである。もちろん今でもメーリングリストは生きているが、使うのが主にブラウザーではなくてメーラーだった時代を思い起こすと隔世の感がある。ほかの形態のコミュニティができたこともある。

 次第に会話は、過去の象徴であるメーリングリストから、最近の象徴となるTwitterへと話題が移った。ものすごい飛躍ではあるが、まあ気にしない。そこである人が「そういえばTwitterだと顔を出す人が多いですよね」とふと言った。

 ほお、そうかも。きちんとした統計や根拠はないものの、一同「そう言われれば」と同意した。特にmixiとの比較でそう思いたくなる。mixiだとプロフィルに動物や小物の写真をよく見かける。ペットや愛着のある品物を選ぶことが多いようだ。mixiに比べてTwitterで顔写真が多くなるのはなぜだろう。文化の違い、参加者の警戒心の違いなどがあるように思う。

 mixiは比較的プライベートの交流で利用するユーザーが多い気がする。ブログだと「書き込めば全世界の誰からも閲覧可能、検索可能」となってしまう。抵抗感のある人にmixiは一定の安心感があり、そこが支持されているのだろう。そういうユーザーはたいてい顔を出さない。出す必要がない。友達が自分を見分けられればいいのだ。

 なんていうかmixiは日本人が多くドメスティック、プライベートで“内向き”な感じだ。一方、Twitterはその対極にある。世界各地からのつぶやきがフラットに表示され、社会や政治に関する話題も多い。より多くの不特定多数にアピールしたいから自分の顔を出すのだろう。Twitterは世界中とつながってグローバル、パブリックで“外向き”な感じだ。両者は対照的であり、好みが分かれるのだと思う。

 あと、コミュニティを形作る層によるのかもしれない。Twitterはかなり普及してきたものの、まだコミュニケーションの場としては若い。だから新しいもの好きであふれている。Twitterにたむろするようなこうした新しいもの好きは、これまでもさまざまなSNSを経験済みで、アイコンに使うプロフィル用の画像や顔写真をすでに持っていたりする。そのうちに動物や小物写真を使うような層の参加が増えたら、顔写真の割合は減るかもしれない。

 経験の差を考えると、どこから流れてきたかも関係ありそうだ。筆者の知り合いでmixiではネコの写真、Twitterでは自分の顔写真を掲げている人がいる。理由を聞いたら、「MySpaceで顔を出しているから」だそうだ。TwitterはMySpaceの延長だから、ネコよりもMySpaceで使っている顔写真を選んだらしい。

 なおその人はmixiがスタートした直後に登録し、筆者に招待状を送ってくれた人でmixi歴はかなり長い。mixi登録から数年後にMySpaceに登録し、顔を出したほうがコミュニケーション取りやすそうだと考え、プロフィルに顔写真を使うようになったそうだ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
日経電子版セット今なら2カ月無料