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 ケータイの機能は「成長期」を過ぎて「安定期」に入ったと言えるかもしれない。カメラの有効画素数や液晶の解像度などスペックは着実に向上しているが、端末固有のオリジナル機能に目を向けると、ここ最近は特筆すべきものが乏しい。機種変更などで新しいケータイに買い替えた際、「目新しい機能がないなぁ」と感じてる人も少なくないことだろう。

 しかし、従来から搭載されている“定番機能”が着実に進化していることもある。これまで使っていた機種では「使いにくい」と感じていた機能が、新機種では「これは便利! 快適!」と唸るほどに改善されていることもある。機種変更した際は、一見不要に思う機能でも、一度は試してみることをお勧めしたい。

 今回紹介するのは、そんな進化を続ける定番機能。シャープ製ケータイに標準搭載されている「名刺リーダー」だ。その名の通り、カメラで名刺を撮影するとOCR機能で、名刺に記載されているデータを読み取り、そのままアドレス帳に登録できる機能だ。この性能が驚くほどいい。氏名、電話番号、FAX番号、メールアドレス、会社名、部署名、役職、住所、URLまで読み取る。氏名は、自動的に名字の読み方を判定し、フリガナも認識結果に表示される。

 筆者は現在au(KDDI)のSH005を使っているのだが、取材などでいただいた名刺をバチバチ撮影して、ケータイのアドレス帳に整理している。今のところ認識率は95%以上。いや、限りなく100%に近いと言っていいだろう。アドレス帳の登録に欠かせない氏名、電話番号、メールアドレスなどはほぼ完璧に読み取り、ケータイ番号の前「携帯」や「Mobile」といった表記がなくても、きちんとケータイ番号として認識する。

 ときどき認識を誤るのはロゴの類や名刺の空きスペースを利用した告知など。これらは、そのものアドレス帳に登録するものではないので、誤った認識でも支障はない。