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 1900年ごろの日本の人口は、おそらく4000万人前後だったのではないかと推定される。2000年の人口が約1億2600万人で、2100年の人口は4500万人前後になるそうである。100年というわずかな時間で急増した日本の人口は、同じ100年というわずかな時間の中で元の状態に縮減しようとしている※1

 ちなみに、歴史人口学には諸説があるが、西暦0年の日本の人口は30万人ほどで、それが300万人ほどになるのに500年ほどの時間を必要とした。そして人口が1000万人になるためには1500年もの時間を要しているのである(図1)。

図1 日本の超長期人口の推移※1
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 1500年ごろまでは、農業技術が人口増加を後押ししてはいるものの、極めて安定した微増傾向を示しており、人口は1年間で7千人弱の増加にとどまっている。ところが工業技術の登場により状況は一変する。

 図1からは、私たちの社会、特に産業革命以降、工業技術を基礎とした経済社会が、いかに異様な人口増加を遂げてきたかが分かる。このような状況を私たちは「成長」と呼んできた。