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 中国では次世代の光ディスク規格として、「EVD」「CBHD」「NVD」など様々な国産規格が登場している。中国における次世代光ディスク市場の調査統計が公表されないままに、「国産規格優勢」という中国メディアの記事ばかりが報道されているが、現地の実勢から見るに、“黒船”ブルーレイディスク(BD)が意外に優勢なようだ。

 EVD、NVD、CBHDなどの光ディスク規格は、既に対応製品が販売されている。ブルーレイディスクはその名の通り、青紫色半導体レーザーを使う規格だが、この青紫色半導体レーザーを使う規格は、中国規格の中ではCBHDだけ。そのCBHDは、東芝が中心となってまとめたHD DVDの中国版である。残りの2規格は、DVDと同じ赤色レーザーを採用するため記憶容量がDVDと同じ(EVD)か、若干上回る程度(NVD。12GB)。EVDはDVDとコーデックが異なるだけなので、コーデックさえインストールすれば、EVDビデオをPCのDVDドライブで再生できる。

 EVDは数年前、数タイトルが出ていたが、今や過去の規格となっている。一方のNVDは、「出しただけの規格」と言われても仕方のないものであり、現状生き残っている規格はCBHDのみだ。ただし、EVDは中国初のHD動画が再生できる規格と話題になったためか、DVDプレーヤーながら、高級感を出すためだけに「EVD」を名乗るプレーヤーは数多く存在する。こうしてEVDは、名前だけが生き残る結果となっている。いずれにしろ、これら独自の次世代光ディスク規格は、ハイビジョン映像が見られることと、市場に氾濫する海賊版に対し十分対抗できるだけの安価な価格でコンテンツが提供することを、大義名分としている。

中国製次世代光ディスク規格のCBHD(上)とEVD(下)プレーヤー。
中国製次世代光ディスク規格のCBHD(上)とEVD(下)プレーヤー。
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EVDを名乗るDVDプレーヤー。左上に小さく「Blu-ray(ブルーレイ)」とも名乗っている。
EVDを名乗るDVDプレーヤー。左上に小さく「Blu-ray(ブルーレイ)」とも名乗っている。
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家電量販店におけるプレーヤー売り場では、安さからDVDプレーヤーがまだまだ主役だ。
家電量販店におけるプレーヤー売り場では、安さからDVDプレーヤーがまだまだ主役だ。
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