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 本連載は、今回をもって、いったん終了となる。最終回にあたり、コンシューマーに限定して中国IT市場の将来を考えてみたい。これが最後の記事だから、というだけではない。中国における真の年越し「春節」の大型連休の間に発行されたIT系週刊誌の記事に考えさせられるものがあったのだ。

 日本の年末年始記事に1年の回顧記事が多いのと同様、中国の春節の記事も、企業からのプレスリリースは少なく、それ以外の記事が中心の構成となる。「春節に買いたいお薦めガジェット」やら「お薦めフリーソフト」やら「PC大掃除記事」やら「国内外の各企業のトップのメッセージ」やらが例年のようにあるのだが、今年はそれに加えて10年後に登場するガジェットの未来絵図を紹介するメディア(「電脳報」という週刊誌)があった。

 Windows 95の登場と共にPCが家庭で気軽に使われるようになって早15年。この15年間である程度変化はあったものの、1995年のときに考えた15年後よりも、2000年のとき考えた10年後よりも、予想を覆すような革新的なガジェットが現実に出ていないことは、PC歴の長い読者なら共感いただけると思う。かたや中国では、2000年以前にPCを触っていたのは現在のユーザー数の10分の1以下。人口比にして1%にも満たないマイナーで先進的な人々だった。PCユーザーのほとんどのPC歴が浅いため、PC歴の長い筆者から見れば、驚くほど未来のガジェットに夢を馳せている。中国人は、過去10年、15年の先進国でのIT環境の変化を見ていないからこそ、まるで子供が描く未来の世界に出てくるようなものを想像することができる。実際に創造できるか怪しい部分もあるのだが、過去を見ていないだけに突拍子もない想像ができるのだ。

2020年の未来のガジェットを想像する中国メディアの記事。
2020年の未来のガジェットを想像する中国メディアの記事。
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