今日からNTTドコモの「Xperia」が発売になった。今週は日曜にソフトバンクモバイルが初のAndroid搭載モデル「HTC Desire」を発表し、火曜にはau(KDDI)が新しい「IS series」として、Android搭載機とWindows Mobile搭載機を発表した。どうやら、今年のケータイシーンの話題はスマートフォンに集中しそうな雲行きだ。
パソコンに近い操作感を持つスマートフォンは、ビジネスシーンで役立つことも多い。そろそろ普通のケータイからスマートフォンに乗り替えてみようか……と考えている人も少なくないだろう。「ガラパゴス」と冷やかされる日本のケータイだが、機能面で海外のケータイやスマートフォンに劣るわけではなく、むしろ日本のユーザーに向けた機能やサービスが充実していると考えるべきであろう。ビジネスシーンにおいてもスマートフォンよりも有利な点がある。
今回は「即効活用術」という主旨からは少しずれるかもしれないが、スマートフォンと比べた普通のケータイの利点を再確認してみたいと思う。
1.連続待受時間が長い
ビジネスでのケータイの用途として最も多いのは通話であろう。出張などで充電できない状況にあったとしても、朝から夕方までは持ちこたえるスタミナは不可欠だ。例えば、iPhone 3GSの連続待受時間は約300時間、Xperiaも約300時間だ。これに対し、普通のケータイはほとんどの機種が500時間以上の待受が可能で、機種によっては約750時間もバッテリーが持続する(NTTドコモの場合)。特に大画面ディスプレイを搭載したスマートフォンはバッテリー消耗が激しいので、スペック以上に電池の消耗を早く感じるのが実情だ。
2.スピーディーに情報を収集できる
パソコンに近いWebブラウザーを搭載したスマートフォンは、外出先での情報収集に役立つ。しかし、ケータイとスマートフォンを使い比べてみると、ケータイ特有の利点にも気付く。
ケータイからWebページを見る際、多くの人はiモード、EZwebなどの“ケータイサイト”を見ているだろう。ケータイサイトはケータイの画面サイズにフィットするように作られているので、パソコン向けWebサイトよりもデータサイズが小さい。「必要な情報だけをコンパクトにまとめたページを、縦スクロールだけで閲覧できる」とも言える。
一方、スマートフォンからWebページを見る場合はパソコン向けサイトを見ることになるが、画面が大きいとは言え、パソコンほど大きくはないし、解像度も低い。従って、サイトによっては画面に収まらなかったり、文字が小さくて読みづらくなったり……ということもある。
筆者はケータイのほかにiPhone 3GSを使っているが、ニュースなどをチェックするときは、画面を拡大して、読みたいニュースをタッチして、開いたページを上下左右にスクロールして……というふうに両手操作が不可欠となる。
普通のケータイなら、電車の中でも片手で操作しやすく、気になったページを画面メモするといった操作もワンハンドで行える。