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 マイクロソフトの樋口泰行社長が、2008年4月1日に社長に就任してから、いよいよ3年目に突入した。

 社長就任以来、「顔が見えるマイクロソフト」の確立を目指すとともに、“ワン・マイクロソフト”を標榜し、それに向けた体制づくりにも力を注いできた樋口社長が3年目に掲げるのは、「信頼され、尊敬され、日本に根付いた企業としてのマイクロソフト」。そして、「顔が見えるマイクロソフト」も3年目突入にあわせて、次のフェーズに進むという。

 まず、聞かなくてはならないのが、樋口社長が掲げてきた「顔が見えるマイクロソフト」が、この2年間に、どの程度達成されているかだろう。

 4月に入ってインタビューした際、樋口社長は開口一番、「最近になって、ようやくマイクロソフトの顔が見えるようになった、という言葉を聞くことが増えた」と語り、2年間の成果を強調してみせた。

 実は、樋口社長が就任後から、「顔」にこだわっていたのは、パートナーやユーザーからのこんな声を聞いたからだった。

 「マイクロソフトには、血が通った返事をできる社員がいない。まるでサイボーグと話をしているようだ」--。

 米国流のドライな契約形態や、メール中心の文化、社員の誰もが一本化された同じコメントをすることなどが、そう感じさせたのかもしれない。また、OS市場などにおける圧倒的なシェアが、マイクロソフトを独占的な企業と感じさせ、結果として、暖かみを感じなかったというのも理由のひとつかもしれない。

 ただ、明確だったのは、「一体、誰と話をしたらいいのか、誰に相談をしたらいいのかが分からないという声があまりにも多かった」(樋口社長)ということだった。

 そこで、樋口社長自ら、就任直後に300社以上のパートナー、ユーザーを訪問し、マイクロソフトに対する要望を聞いて回った。

 2年を経過して、ようやくその活動が成果になってきたというわけだ。

 「自分自身も外に出る。そして、社員にもどんどん外に出てもらった。2年を経過して、顧客の課題にまで踏み込んだ会話ができるようになってきた。それがマイクロソフトの顔が見えるようになってきた、という言葉につなっているのではないか」とする。

就任3年目を迎えたマイクロソフトの樋口泰行社長
就任3年目を迎えたマイクロソフトの樋口泰行社長
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