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 グーグルCEOのエリック・シュミット氏が、昨年9月に「経済は回復に向かっている。グーグルは、1カ月1社の割合で企業買収を再開する」と言ったのを覚えておられるだろうか。最近でこそ景気回復のきざしがささやかれるシリコンバレーだが、当時はこのカリフォルニアの空も不景気でまだどんより曇っていたころ。「さすが、グーグルの強気!」と感じたものだ。

 実際グーグルは次から次へと新興企業を買いあさっている。1カ月に1社どころか、その発言以降これまで11社。1カ月2社のスピードである。

 例えば、昨年11月にはモバイル広告配信のAdMob買収が明らかに。AdMobは、iPhoneのプラットフォームに広告を配信していた会社で、それをグーグルが買収してしまうとは、ずいぶん入り込んだ状況になったものなあと思っていた。

 だが、最近アップルもモバイル広告配信のプラットフォームiAdを発表した。アップルは、モバイル広告のQuattro社を買収しての対抗姿勢だ。

 ちなみに、グーグルのAdMob買収は独占禁止法に抵触するのではないかとFTC(連邦取引委員会)が調査を始めていたが、アップルがここに参入することが明らかになって、「ほら、ちゃんと競争原理が働いている」とシュミットCEOにはいい言い訳ができたということになっている。

 グーグルの買収に話を戻すと、同社は、その後もGizmo5というVoIP技術の会社を買収して、その技術をGoogle Voiceに統合、オンライン広告のTeracent社を買収してGoogle Adsenseに技術を統合、共同編集作業ツールを開発するAppJet社の技術はGoogle Waveに統合している。

 つい最近では、マイクソフトのオフィスのファイルをオンラインで共有できる技術を開発した新興企業DocVerseを買収して、マイクロソフトへさらに脅威を与えるのではないかとうわさを広めた。イギリスの会社Plinkは、写真を撮っただけでサーチができるモバイル・ビジュアルサーチのGoogle Gogglesに統合されている。