PR


 私はPHSのヘビーユーザーである。

 なので、当然のことながら「HYBRID W-ZERO3」は伊藤浩一さんと同じく2010年1月14日に即刻予約して、発売初日の28日午前中にゲットした。そのわずか2カ月後の3月12日に通信事業者として負け組となったウィルコムは会社更生手続を開始した。ああ、PHSもいよいよかとがっくりするも、同日、今度はHYBRID W-ZERO3のPHSパケットデータ通信の使い放題が高らかに宣言され、ワーイ!と喜んだ。しかし、その翌月HYBRID W-ZERO3はマーケットから消えた。

 HYBRID W-ZERO3は帰ってくるのか? それとも幻の名機として、このまま消えてしまうのか? 今も不安は続いている。

 「iPhone」だって、「Xperia」だって、「iPad」だって出るし、他のスマートフォンだっていっぱいあるからいいんじゃない? そんな声も聞こえてくるのだが、そんなことはない。3カ月間をかけて、やっと手にも生活にもなじんできた世界に貴重なPHSスマートフォンHYBRID W-ZERO3を、もはや手放すことはできないのだ。

 私のウィルコムの契約期間は、請求明細書によると先月で121カ月となり10年を超した。「エッジ」時代からのユーザーだが、都市部なら全国どこでも音声通話はPHSで済むし、今でも携帯より音声はクリアな気がする。家族間の通話も随分前から無料だから地方出張の多い私は本当に助かっている。

 メールだって無料だから大量のPCメールを転送しても何ら問題はない。PHSは遅いというが、遅くたってコツコツと24時間通信を続けるPHSスマートフォンは移動中のメール確認や予定のチェックなどの多様な仕事を着実にこなす有能な秘書のようである。

 そのうえコミュニケーション狂の大学生を含む家族3人、3台のPHS料金の総計は、ほとんど月額1万円を超えない。内訳は、子が4000円、私が3000円、妻が2000円といったところだ。常時なんらかの通信手段に接続している私はほとんどケータイ通話に依存しない。だから少ない月には合計で6千円台なんていうときもある。携帯も所有はしているが、離島や山間に出張するとき以外は使わない。学生の携帯料金が毎月1万円なんていう話は、わが家の財布ではビックリ仰天プライスなのである。Skypeで海外と何時間通話したって無料の時代に、ラスト数マイルに月1万円を超える料金を携帯キャリアに支払うなんて絶対におかしい。

 だから、自宅と職場の無線LAN環境を行き来し、出張先にパソコンを抱えて渡り歩くユーザーならば、その間を埋めるつながりっ放しの小道具を選ぶとしたら、絶対にPHSスマートフォンなのである。今でもパソコンのヘビーユーザーにPHSが支持されているのはそのためだろう。