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 筆者が、かつてノートパソコンに第一に求めていたものは、ハードディスクの容量の多さでした(もちろん、性能というのもありますが)。というのは、日常的に使う資料、これまで書いた原稿、そして撮影した写真データなどをすべてハードディスクに入れて、少なくともデータに関しては、原稿書きに利用しているデスクトップマシンと同等になるようにしたかったからです。このため、ノートパソコンを買うときには容量が少ないものを選び、秋葉原で最も大容量(最高速とは限りません)のバルク品を購入してハードディスクを入れ替えていました。ですが、最近は違います。内蔵ストレージはSSDとして、容量は32GB程度にしています。データを内蔵ストレージに入れるのをやめたのです。

 これは、大きなメリットがあります。まず、データがないので、自分が入れるのはアプリケーションとその設定情報のみ。なので、気軽にシステムを初期化できます。もちろん、設定が面倒だったり、アクティベーションが繁雑だったりするソフトウエアが世の中にはあるのですが、なるべくそういうものは使わないようにしています。筆者の場合、自分の環境をなるべく最短時間で構築できるように準備しているので、初期化してから利用できるようになるまではそんなにかかりません。

 ですが、1番のメリットはハードウエアコストを抑えやすいということでしょう。たとえSSDモデルのない機種であっても、市販のSSDを買ってきて入れればいいだけです。32GBのSSDならば1万円程度で入手可能です。

 データは32GBのSDHCカードに保存しています。筆者が購入したときには2万円ほどでしたが、いまでは1万円以下のカードも売られています。けっして買えないという金額ではありません。この32GBのSDHCカードのおかげで、筆者は、ノートパソコンのデータ管理がすごくラクになり、まあ、投資しただけのことはあったかと判断しています。

 SDHCカードなので、気軽にマシンからマシンへと差し替えられます。最近のノートパソコンには、たいていメモリーカードスロットがあるので、読み書きに困ることはありません。また、カードリーダーの内蔵されていないデスクトップパソコンでも、1000円以下で入手可能な小型のUSBメモリーカードリーダーを持ち歩けばいいだけです。さすがにUSBが使えないとどうしようもないのですが。

 筆者は、海外取材などのときには、用心のためノートパソコンを2台持っていきます。1台は、ホテルなどでじっくりと作業するために15型クラスの液晶で高解像度のマシンです。もう1台は、取材時に持ち歩くためのマシンでこらは可搬性を重視します。

 データをSDHCカードに置いておけば、マシンを切り替えて作業を行う場合にも、SDHCカードを差し替えるだけで済みます。必要なものはSDHCカードに入れておけば、持ち出し忘れることもありません。筆者は、原稿などの仕事に必要なファイルを外出するときには、Rich CopyでSDHCカードにコピーしておきます。

 また、SDHCカードには、テキストエディターなどいくつかのソフトウエアも入れてあります。どのフォルダーに置いても動作するアプリケーションで、設定データを置く場所などもユーザーが指定できるものに限られますが、必要なツールをSDHCカードに一緒に入れておけば、どこでも作業環境を作ることが可能です。