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 最近、初めてマイクロ一眼のデジタルカメラを入手した。これまではコンパクトのデジタルカメラで撮影を楽しんでいた。カメラの専門知識はないので、気に入ったものを発見すればシャッターのボタンを押す。それだけだった。

 これまでは戸外で花を摘むように、好きなものを収集する感覚だったかもしれない。気に入った景色を持ち帰り、収集し、後で見返してその時の感動を再現するためだった。または狩猟本能ではないかとも思う。たまたま目に入った“獲物”をシャッターで捕まえる。なぜか蝶や鳥など動くきれいなものにはつい反応してしまう。うまく画面に収められると「しめしめ」と捕獲した気分になる。残しておくべき価値があるのかと後から疑問に思うこともしばしば。

 それが、漠然と「もっときれいな写真を撮りたい。一眼と呼ばれるものならそれが可能なのだろうか」と思うようになってきた。だが「きれいな写真」が具体的にどうあればいいのか分からず、一眼を入手することが本当の解決策になるのか確信が持てないままでいた。ただなんとなく「イチガンだったら何か違うかもしれない。何がイチガンなのかよく分からないけど」的な感覚でいた。

 一方で一眼を入手するのにためらいがあった。一眼に懐疑的、否定的というよりは怖かったのだ。一眼というと高価で重いという印象がある。慣れないと落として壊してしまうのではないかと心配でならなかった。

 加えて盗難。少し前、友人の女性が海外で移動中に一眼のデジタルカメラを盗まれてしまった(幸い保険で補償されたのでよかったが)。どの国の人間でもレンズと本体が大きければそれなりの価値があると分かるのだろう。所有者が女性で小柄なら狙われやすいかもしれない。筆者は数年前に近所でひったくり被害に遭いそうになったことがある。幸いよけたので未遂で無事だったが、狙われれば財産あるいは身体に危害が及ぶ危険がある。それを思うと怖い。

 そうやってビビっていたら、女性向けの小さな一眼カメラというのが登場するようになり、徐々に気が変わってきた。標準的な一眼と呼ばれるものに比べればかなり小さく、“妙にごっついコンパクトなデジタルカメラ”という感覚で持てそうだ。本格的な一眼に比べれば性能は多少劣るかもしれないが、コンパクトデジタルカメラと比べたら違うだろう。いや、詳しくないから自信がないが、たぶんきっと違うはず。

 それで重い腰を上げ、奮発して入手したのが5月。以来、機会があれば持ち運び、撮影の練習をしていたりする。最初は持つ手もおぼつかなかったが、ようやく慣れてきた(ような気がする)。