PR

 社内でMGX(マイクロソフト・グローバル・エクスチェンジ)と呼ばれる、全世界のマイクロソフト社員が集まる社員総会が、今年も米アトランタで、7月21日~23日までの3日間、開催された。

 日本法人の社員400人が参加したのをはじめ、全世界から1万4000人が参加。7月から始まる2011年度における事業の方向性が、スティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)をはじめとする幹部から明らかにされるとともに、2日目以降は、各事業ごとに終日ミーティングを行って意思を統一。今後は、グローバルな共通認識のもとに各国で事業が推進されることになる。

 2011年度の重点ポイントは、やはりクラウドコンピューティングということになるが、スレートPCや、Windows Phone 7によるスマートフォンへの取り組みについても強く言及。参加者の間からは、モバイル関連などアップルを意識した発言も多かったのが印象的だったとの声が上がる。7月29日に行われた金融アナリスト向けの「Financial Analyst Meeting」においても、アップルを意識したコメントが相次いでいたことからも、バルマーCEOが、どれぐらい強い調子でこれを語っていたのかは容易に想像できるだろう。

「Financial Analyst Meeting」においても、アップルを意識した発言が目立ったバルマーCEO。
「Financial Analyst Meeting」においても、アップルを意識した発言が目立ったバルマーCEO。
[画像のクリックで拡大表示]

 Windows Vistaの正式名称が発表されたり、Windows 7のRTMの開発完了の正式発表など、毎回何かしらの大きな発表が行われるなかで、今回のMGXでは、なんと創業者(=ビル・ゲイツ氏)以外では初めてとなる、在職30年の社員が1人特別表彰されたのはトピックのひとつだった。

 1975年に創業した米マイクロソフトに創業5年目から勤務しているとして表彰されたのは、なんとスティーブ・バルマーCEO。大きな盾を贈られ、思わぬサプライズ演出となった。