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 みなさん、モバイルしていますか? 電車の中でiPhoneやXperiaを使っている方も増えましたね。良い時代になったなぁと思いながら、昔を思い出す本を読みましたのでご紹介します。

 電子書籍Project Palmです。第1巻と第2巻がiPhoneアプリで提供されています。第1巻では、PDAとして一世を風靡したPalm OSが米国で誕生したエピソードが描かれています。そして、第2巻では、日本でPalmが登場するまでの歴史を、Palmの世界ではJ-OSを開発して「神」となっている山田達司さんを通して描かれています。この本を読んでPalmを愛用していた時代を思い出しました。

図 電子書籍Project Palm
図 電子書籍Project Palm

 私とPalmの出会いは、結構遅い時期となります。PDAとして、HP200LX、Newton Message Pad、Cassiopeiaと使っていた時期でした。会社の後輩が見慣れない端末を使っています。画面にペンを走らせると、次々と文字変換をしていきます。当時、電子手帳として名をはせていたZaurusとは違った軽快さで文字入力をしていました。それもひと筆書きのように入力しています。そして、パソコンと接続したクレードルで一瞬で同期をしてしまいました。それがPalmでした。

 当時メインで使っていたWindows CE端末は快適な速度とは言えませんでした。またMacとの同期をさせるのが大変で、MacにDOS/Vカードを挿してWindowsを動かして同期させていたほどでした。PalmはMacとWindowsのどちらとも快適に同期ができ、さらに複数のパソコンと同期ができました。まだクラウドがない時代です。Palmを仲立ちにすれば、WindowsとMacの同期ができてしまう、そんな夢を感じる端末でした。

 2000年に、Palm OSを搭載した廉価版なVisor Deluxeという機種がハンドスプリングより発売になりました。私はすぐに飛びつき、使い始めたのです。Visor Deluxeの次は、ソニーから発売されたPalm OS端末のCLIEを使っていました。モノクロ薄型のCLIE PEG-T400、キーボード搭載PEG-TG50と使って来ました。

 Palmの魅力は何と言っても軽快さでした。ただネットに弱い面があったので、キーボード付きのWindows CE端末のJornada 680やSigmarion IIIと併用していたのです。

 しかし、2004年ごろから、日本のPDA市場が衰退してしまい、Palmに関しても、ソニーの撤退、Palmの日本語版の発売中止など残念なニュースが相次ぎます。モバイルユーザーとして絶望していた時期に海外版Palmに随分助けられました。このまま日本の市場にPDAが復活しないのであれば、海外版Palmを使い続けようと決意していたほどです。

 なぜかというと、PalmにはJ-OSがあったからです。Palm日本語版がない時代に開発されたJ-OSにより、海外版Palm OSを搭載したtreo 90やTungsten Cが日本語で使えたのです。私はPalm日本語版が撤退後に、改めて山田達司さんの偉大さに触れることになったのです。

 その後、2005年に日本で初めてのスマートフォンW-ZERO3が発売され、私はPDA市場復活の夢を賭けて、W-ZERO3応援団というブログを立ち上げることになり、2010年の今年までスマートフォンを愛用しています。

 私とPalm端末との関わりは、Palmの歴史からすると浅いものではありますが、PDAの辛い時期を共にした戦友のような感じです。そのPalmに関する電子書籍を、スマートフォンのiPhoneで読んでいることに感慨深くなりました。日本におけるモバイル市場は衰退することなく、このまま盛り上がって欲しいと願わずにはいられません。