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 ケータイやスマートフォンを使っていて、「圏内のはずなのにつながりにくい」「遅いような気がする」と感じたことはないだろうか? そんなときは、通信回線が混み合ってつながりにくくなっている可能性が高いが、事業者が特定のユーザーを対象に通信速度を遅くする措置が行っている可能性もある。

 ケータイの通信速度が高速化し、パケット定額制が広く普及したことにより、ケータイ回線のデータ通信量は増加の一途を辿っている。普通のケータイよりも通信量が多くなりがちなスマートフォンが増えていることもその一因と言えるだろう。

 ケータイの基地局(アンテナ)は、それぞれ一度に通信できる端末数やデータ量に制限がある。電車に一度に乗れる客数が限られているように、ケータイも一度に通信できる人は限られるのだ。電車が混み合うと運行ダイヤが乱れて遅延するが、それと同じようなことがケータイでも生じている。つまり、周囲にケータイのデータ通信を頻繁に利用する人がいると、他の人まで通信しづらくなるという不公平な状況が生じてしまうわけだ。これを防ぐために、事業者各社は安定した通信速度を確保するための対策を行っている。

 NTTドコモの場合、直近の3日間でパケット通信量が300万パケットに達した場合、翌日の通信速度が遅くなる可能性がある。au(KDDI)では、前々月の通信量が300万パケットに達した場合、1カ月間、21時~翌1時の通信速度制御が行われる。ソフトバンクモバイルは加入しているパケット定額制によって異なり、一般的なケータイで「パケットし放題」などに加入している場合、前々月のパケット通信量が300万パケット(PCサイトブラウザー、PCサイトダイレクト利用時は1000万パケット)、スマートフォン向けの「パケット定額フル」加入者は1000万パケットを超えると通信速度制御の対象となる。

 通信速度が著しく低下したように感じる人は、これらの対象になっている可能性も考えられる。

 300万パケットとは約366MBにも相当する。つまり、2MBの音楽や動画のコンテンツを約183本ダウンロードした場合のパケット総量だ。普通のケータイでメールやケータイサイトを利用するだけでは、通信規制の対象になる可能性はほとんどないと考えておいていいだろう。しかし、ケータイで動画や高画素の写真をやり取りすることが多い人やフルブラウザーを使うことが多い人、スマートフォンを使っている人、ケータイをパソコンに接続して通信に利用している人などは、規制対象になる恐れが十分にあるので注意が必要だ。

 特にau(KDDI)とソフトバンクモバイルのユーザーは、たくさん使った月の翌々月が規制の対象になるので、速度を落とされてから後悔しないように注意をしたい。

 前月や当月に使ったパケット量は、NTTドコモは「iMenu」→「お客様サポート」→「料金確認・診断」→「料金の確認・お支払い」→「パケット通信量3日間合計」など、au(KDDI)は「au oneトップ」→「auお客さまサポート」→「確認する」→「通話料・通信料照会」、ソフトバンクモバイルは「Yahoo!JAPAN(Yahoo!ケータイのトップページ)」→「My Softbank(設定・申込)」→「利用料金の確認」→「オンライン料金案内」で確認できる。

ドコモの「お客様サポート」には直近3日間のパケット使用量を確認できるページが用意されている
ドコモの「お客様サポート」には直近3日間のパケット使用量を確認できるページが用意されている
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auは「auお客さまサポート」で当月前日までのパケット使用量を確認可能
auは「auお客さまサポート」で当月前日までのパケット使用量を確認可能
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ソフトバンクは「My Softbank」で前月のパケット使用量を確認できるが、当月分は料金概算のみしか表示されず、詳細なパケット使用量は確認ない
ソフトバンクは「My Softbank」で前月のパケット使用量を確認できるが、当月分は料金概算のみしか表示されず、詳細なパケット使用量は確認ない
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 また、規制対象になりそうなボーダーラインにいる人は、Webの設定で画像を非表示にしたり、Wi-Fi対応機種であれば、大容量コンテンツをダウンロードする際はなるべくWi-Fiを利用したりするなどの意識付けも功を奏することだろう。

Webの設定で画像を表示しないようにすることで、パケット使用量を減らすことも可能
Webの設定で画像を表示しないようにすることで、パケット使用量を減らすことも可能
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