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 Macの1アプリケーションとしてWindowsパソコンを動かす仕掛け、「Windows仮想環境」もかなり一般的な存在になってきた。自宅でMacを購入したものの、会社の通達文書が読めない、これまでため込んできたデータを何とか使い続けたいといったニーズに、ぴたりと応えてくれて頼もしい。「Macの中に」もう1台Windowsマシンを飼うことができるということは省スペース、省資源、省ワークスペース、しかも情報の分散が避けられ、言う事なしという感じだ。さらに、もう一つ、まだあまり知られていないけれど、驚くべき必殺技がある。手持ちのWindowsパソコンの環境を丸ごと仮想環境に吸い上げ、古いPCは廃棄処分にしてしまうという究極の手法だ。

古ぼけたPentiumパソコンが最新のCore i5マシンに

 7月16日、Mac向けWindows仮想環境としては最も長い歴史を持つ「Parallels Desktop for Mac」にPCからの移行専用の特殊ケーブルをバンドルした「Parallels Desktop Switch to Mac Edition」の販売が開始された。こういう仕組みそのものは既に存在していたが、実際に取り組もうと思ったら「Parallels」の本社サイトに行って、移行ツール「Parallels Transporter」(無償)をダウンロードしてきてPCにインストールしてやらなければならない、専用ケーブルはやはり海外サイトからクレジットカード決済などで購入してこなければならないなど、日本のユーザーにとっては若干取っ付きにくい存在だった。

 「Parallels」の日本における販売代理店ラネクシーが用意している「Parallels Desktop Switch to Mac Edition」には、仮想環境本体の「Parallels Desktop 5 for Mac」、移行ツール「Parallels Transporter」(Windows PCで動作)、そしてWindows PCとMacを直結する、特殊なUSBケーブルが同梱されている。この記事の公開時期にはすでに、前回本コラムで紹介した「Parallels Desktop 6 for Mac」が入手可能となっているが、無償バージョンアップシールが貼付されているパッケージであれば最新版に無償でバージョンアップできる。シールを確認したうえで、購入することをお勧めする。

 このツールを使うと、今使っているWindows PCを環境、データすべてひっくるめてMacの仮想Windows環境に取り込んでしまえる。これまで使っていた、メール、仕事環境、アプリケーションなど、すべてがそのまま、Macに取り込まれるわけだ。例えばこんな具合、2004年に購入した古ぼけたWindowsパソコンが、こうして最新のMacBook Pro上で動く(図1)。

図1 MacBook Pro上で物理PCから吸い上げたWindows XPが動いている。
図1 MacBook Pro上で物理PCから吸い上げたWindows XPが動いている。
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 元のスペック「Intel Pentium M 753、1.20GHz、内蔵メモリー512MB、ハードディスク60GB、ディスプレイ1024×768ドット」の製品が、「Intel Core i5、2.53GHz、内蔵メモリー2GB、ハードディスク200GB 、ディスプレイ1504×826ドット」の余裕しゃくしゃくのマシンに生まれ変わった(図2、図3)。

図2 移し替えたら190GBも空きのある、余裕のマシンに生まれ変わった。
図2 移し替えたら190GBも空きのある、余裕のマシンに生まれ変わった。
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図3 ディスプレイは1504×826ピクセルの大画面になった。それ以外に2枚目、3枚目のディスプレイもつながっている。筆者のパソコンには外部ディスプレイをつないでいるので、こんなことになる。
図3 ディスプレイは1504×826ピクセルの大画面になった。それ以外に2枚目、3枚目のディスプレイもつながっている。筆者のパソコンには外部ディスプレイをつないでいるので、こんなことになる。
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