PR

「手作り」は素晴らしいが…

 「手作り」と聞くとちょっと警戒してしまう。例えばそれはお菓子とか洋服とか、さまざまなものがあてはまる。というのは筆者の「おかん」が「手作り」至上主義だったことにある。

 筆者、小さいころはお菓子も洋服も手作りで、袋モノのお菓子や既成の洋服とかはほとんど買ってもらえなかった。お菓子とかはそれに入っている保存料や着色料がいけないとかという理由だったし、服のほうは作ったほうが安上がりでカラダにも合う、みたいな理由からだったと思う。学校の友達とかは「すごいねぇ、お母さんが全部作ってくれるのねぇ」と褒めちぎってくれたり、「おかん」手作りのおやつ目当てか(笑)、けっこう遊びに押し寄せたりしたが、内心、お店で売ってるものがイイなぁと思っていたのは、(「おかん」には)ナイショの話。

 というのは、やはり「手作り」にはいろいろな不利点もつきまとうから。今まで何度か、モノゴトには有利な点と不利な点が必ずあるので、そのあたりをきちんと頭に入れた上で選択しなければならない、と述べてきた。紹介しているオンラインソフトとかも、タダで使えるという利点がある半面、トラブルなどは自己責任で解決しなければならないので、そのあたりに不利点を大きく感じるなら、パッケージソフトを買ったほうがよっぽど安心だ。

 まあ、「手作り」というものの不利点というのは、品質がそろわないとか、材料が小ロッドゆえに高上がりになるとかももちろんだし、ウチの「おかん」が保存料などの化学物質を嫌うゆえに極端に完成物の足が短いとか。例えば手作りクッキーも焼きたては美味しいけれど、2日ぐらいたつともう、バターなどの油脂成分が変質してくるのを感じたり、「無農薬」や「オーガニック」な材料は、保存にもずいぶん気を使わないと、すぐに悪くなってしまったり、虫とかが付いてしまったり。というわけで、子どもである筆者は体調を崩しやすかった。それを訴えても「オマエの気のせい」で片付けられてしまい、なんか「親の愛」というよりは「ありがた迷惑」な感じで…(笑)。

 あと、大きめのオーブンやら手回しの製麺器やら、さまざまな手作り用の機器がウチにあったものの、それらは当然、工場のように高圧洗浄機とかできっちりお手入れできるわけでなく、しかも常時稼働しているわけでもなかったので、いくらキレイにしても限度があってか、敏感な子どもにはいろんなもの(残り香やら成分やら)を感じてずいぶんなトラウマになってしまったり(笑)。

 別に「手作り」を否定するわけではなく、「手作り」は素晴らしいことなのは認めるが、売ってるモノの代わりに「手作り」するには、それなりの気遣いや手間やコストがつきまとうので、それを承知でしっかりやらないと、中途半端ではいろいろと痛い思いをしてしまう、みたいな。