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 米マイクロソフトのCSA(チーフ・ソフトウエア・アーキテクト)であるレイ・オジー氏が、辞任することが明らかになった。

 正式な辞任時期は明らかにしていないが、数カ月以内にも辞任することになるとの見通しが強い。

 オジー氏は、Iris Associatesを創業し、その時に携わった「Lotus Notes」の開発者として知られる。ロータス退社後は、独立してGroove Networksを設立し、ピア・ツー・ピア型のグープウエアである「Groove」を開発。2005年にマイクロソフトが同社を買収した際に、マイクロソフトのCTO(最高技術責任者)に就任。2006年6月に現在のCSAの職についた。

 CSAはビル・ゲイツ会長が初代。同氏が2008年に第1線から退くと発表した2006年に、オジー氏を2代目として指名。その職を譲っていた。

 その点だけを見ても、5年間にわたって開発のリーダーとしての役割を果たしてきたオジー氏辞任が、社内に対して大きなインパクトとなったことは想像できる。

米マイクロソフトのCSA(チーフ・ソフトウエア・アーキテクト)として、同社のクラウド戦略を牽引してきたレイ・オジー氏(写真はPDC 2009時のもの)。
米マイクロソフトのCSA(チーフ・ソフトウエア・アーキテクト)として、同社のクラウド戦略を牽引してきたレイ・オジー氏(写真はPDC 2009時のもの)。
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 オジー氏がマイクロソフトのCSAとして、強い意志を持って取り組んできたのが、クラウドビジネスへの転換だ。

 CSAとしての役割は、テクノロジー戦略や製品アーキテクチャー全体の指揮を執るとともに、次世代ソフトウエア サービスプラットフォームの開発を監督することであったが、とくに次世代ソフトウエア サービスプラットフォーム、つまりクラウドの開発担当としての役割は大きなものとなっていた。

 スティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)が、マイクロソフトのクラウド戦略への取り組みを振り返る際に、2005年にオジー氏が同社幹部に送信したメモに触れ、オジー氏が描いた「未来」をベースに展開してきたことに言及してきたことからもそれが分かる。