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 アメリカの中間選挙が終わった。下院では共和党に過半数議席を明け渡し、民主党のオバマ大統領にとっては苦しいこととなった。だが、ここカリフォルニアでは派手に立候補したシリコンバレー出身の2人の共和党候補が破れている。

 ひとりは、メグ・ホイットマン。1998年から10年間、オンライン・オークションサイトの草分けであるイーベイでCEO(最高経営責任者)を務めた有名人だ。カリフォルニア州知事に立候補していた。

 ホイットマンは、「財政難にあえぐカリフォルニア州に必要なのは、ビジネス的思考」と訴えて、自らのバックグラウンドを大きくアピールしていた。何でも30人しかいなかったイーベイを、退職するころには1万5000人の従業員を抱える大企業にまで成長させ、売り上げを470万ドルから80億ドルにまで増やしたというのが自慢で、選挙活動中もさかんにそれを繰り返していた。

 対抗馬は民主党のジェリー・ブラウン。72歳とちょっとお歳だが、1974年にカリフォルニア州知事に就任し、2期8年務めた、こちらも有名人。36歳という、その時の年齢は、州知事としてアメリカ史上最年少だ。その後、日本で半年過ごしたり、インドでマザー・テレサの手伝いをしたりして過ごした後,1992年に民主党大統領候補に立候補してクリントンに予備選で負けた。だが、根っからの政治家、1998年にはサンフランシスコ対岸の町、オークランド市長に当選して、やはり2期8年務めている。最新の肩書きは、カリフォルニア州司法長官である。

 このブラウン氏、立候補はしているのに選挙活動になかなか乗り出さず、ことに民主党支持派をイライラさせていた。超長距離競走の大統領選には及ばないが、州知事選も何年も前から仕込んで、中間選挙の年には年頭からうるさく叫び出すのが通例だ。彼がやっと腰を上げたのは9月に入ってからである。

 それもそのはず、ブラウンの選挙資金は大変少額だったのだ。億万長者のホイットマンがテレビやラジオにガンガンと広告を流す間、ブラウンはだんまりのまま。だが、有権者がやっと本気になる秋の入り口を狙って巻き返しに乗り出したというわけだ。

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