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 先日バスに乗ったらある女性が顔の前にケータイを掲げて何か話していた。テレビ電話をしていたらしい。普通、バスで通話を始めるとすぐに運転手さんに注意されるのだが、この場合は違った。

 この女性、手話で話していたのだ。だから無言。テレビ電話の技術は手話使用者にコミュニケーションの機会をもたらしていると思うと、なんか素敵だなと感じた。何よりも笑顔が幸せそうだった。ついでだが手話が片手でも通じるというのは意外な発見だった。手話だと左右対称な動作がけっこうあった気がする。だからだろうか。

 それはさておき、今日はWebやメールで使われるアドレスの話。メールのアドレスを見ると、そのドメインや名前からある程度印象が分かれることがある。品格が推し量られるというと言い過ぎかもしれないが、ただの文字列ではないのだ。

 会社員なら会社のドメインが入ったメールアドレスを使う。一般的に国内企業なら「×××.co.jp」、中には「.com」を使う企業もある。後者だとグローバルな印象がある。前者のほうが安心だという人もいる。「.co.jp」だと会社の登記が必要なので、れっきとした国内企業としての信頼性や安心感を与えるのだろう。

 会社に属していないフリーランスだとどうか。以前、フリーライターが集う掲示板で仕事で使うメールアドレスについて話題になったことがある。フリーのWebメールは取引先に失礼にあたるかどうか、独自ドメインを取るべきか。

 個人的には仕事で使うメールアドレスにフリーのものはあまり印象がよくないと思う。利便性や経済性で優位かもしれないが、いかにも借り物っぽくて相手から信 用されない懸念がある。本当の信頼性とはメールアドレスで判断されるものではないとしても、連絡が取れなくなるのではないかという悪い想像を与えてしまうのだろう。あまりビジネス向きではない。

 仕事で使うならきちんとしたものを使いたい。フリーのものではないこと、ある程度名の通ったあるプロバイダーのものであることが大事だ。独自ドメインを取得しているならそれもいい。

 独自ドメインを取得するとなるとハードルが高そうだが、やってみるとそう難しくない。筆者も「.net」がつくドメインを所有している。これなら「.com」や「.info」同様に年間900円程度で契約できる。なお値段はドメイン取得サービス、ムームードメインの相場だ。「意外と安い」と思うのではないだろうか。キャンペーンでもう少し安くなっていたときもあったのだけどね。

 ドメインの値段はトップレベルドメイン(ドメインの右端部分)でほぼ決まる。「.com」ならおよそ年間900円。一方、「.jp」となると今は年間約3000円だ。これでも安くなったのだが、やや高い。ゆえに「.jp」ドメインはちょっとリッチに見える。逆に安さを追求するなら「.us」(アメリカ)の年間580円というのもある。

 アメリカだと「.com」の方が人気なので「.us」というドメインが使われるのはそう多くない。かつて「del.icio.us」など語呂合わせで使うサイトもあったが、買収もあり今は「delicious.com」になっている。

 とはいえ「.us」ドメインを取得するにはアメリカ国民であるか、アメリカと何らかの関係がないと登録できない。そもそも、いくらグローバルな世の中でも日本人で脈絡なく「.us」ドメインを使うのは妙である。例えばある営業が「東京で伝統工芸品を作っています」と言いながら名刺を差し出すと、その住所に「本社 アメリカオレゴン州」と記されていたら顧客は「あれ? なぜ?」と違和感を覚えてしまう。そのようなものだ。