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 最近は技術が進歩して、いろいろな所で記録が行われています。街には監視カメラがあり、Suicaを使えばどの駅で乗り降りしたのかが記録されます。ポイントカードで点数をためるといつ何を買ったのかが記録されていきますし、オンライン通販でも同じように記録されます。

 記録されたくないという気持ちがある半面、個人的な活動を記録しておきたいという気持ちもあります。デジカメ写真を見ていると、これはいつの写真だったかと、EXIFデータから撮影日を見ることがあります。そこから撮影日の近い写真を見ていくと、何年も前のことを思い出してきます。

 筆者の手元に残っている最も古いデジカメ写真は1996年のものです。少なくとも10年ぐらいは、イベントなどで撮影したデジカメ画像があり、過去を思い出すことができます。同様に取材などの録音データで、現在アクセス可能なのは1999年のもの。現在の仕事を始めたときには、カセットテープで取材を録音しておきましたが、その後ICメモリーレコーダーになりました(とはいえ、当時は、専用フォーマットであったため、いまではファイルはあってもアクセスできないものが数多く残っています)。

 記録方式がデジタルになり、ハードディスクにファイルとして保存できるようになってから、すべてを残しておくことが可能になりました。カセットテープは残しておくことも不可能ではなかったのですが、物理的に場所を取るため途中で諦めることにしました。当時、カセットは安く、記録コストは気にならないものでしたが、それらを置いておく場所もなく、また、カセットにラベルを付けるなどの管理が大変で、途中で諦めてテープを使い回すようになってしまいました。

 子供のビデオなども最初はテープでした。このため、本数が増えると管理が困難になるし、映像を探すのも大変でした。これもファイルとして記録できるようになると、気軽に撮影することが可能になりました。もっとも、子供のビデオが面白いのは子供が小さいうちだけで、大きくなると自然と撮らなくなってしまいます。

 こうした記録を見ていると、イベントのときだけでなく、常に記録を行っていて、必要に応じてそこから切り出すということはできないだろうか? と考えるようになります。記録を残したい瞬間は、いつやって来るのか分からないということもあります。また、あとで、記録しておけばよかったと思うことも少なくありません。子供のビデオだって、小さいうちは、ずっと撮っていたいと思うこともあります。初めて子供が立った後で立ち上がるところをビデオで撮るのではなく、初めての瞬間を撮りたいと思う人は少なくないでしょう。