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 今年のホリデーシーズンは何が売れているのか。

 ホリデーシーズンは、アメリカ人が財布の紐をユルユルにして方々の店へ向かう季節だ。家族へのクリスマスプレゼント、お義理の贈り物、ついでに自分へのご褒美などいろいろ買って、ショッピングの興奮に酔いしれる。景気後退からまだ本格的には回復していないが、それなりの買い物をしようという人々でショッピングセンターはにぎわっている。

 電気量販店チェーンのベストバイを覗いてみた。平日の午後だったので溢れているというほどではないが、それでも客がけっこう入っていた。

 何でもベストバイは今年、ホリデーシーズンに合わせて全米で2万9000人もの人員補充をしているそうだ。2万9000人! 確かに店内には青いポロシャツを着た店員がたくさんいる。いつもはまばらなので、このシーズンはハチマキを締め直してがんばっている感じがよく分かる。

 店内で山積みになっているのは、やはりゲーム関連製品である。任天堂のWii、ソニー・コンピュータエンタテインメントのPS3とマイクロソフトのXboxが同じくらいの高さで通路を塞いでいる感じだ。目立ったのは、身ぶりや手ぶりでゲームを操作するコントローラー、XboxのKinect。プレーヤーのジェスチャーに合わせて、スクリーン上のスポーツ選手や動物が動くというプロモーションビデオもうまくできている。

 ベストバイでは、今年の人気商品としてゲームのほかにタブレットコンピューターや電子書籍リーダーを挙げている。電子書籍リーダーは、バーンズ&ノーブルのNook、アマゾンのKindle、ソニーのリーダーの違いを説明するパンフレットを独自に印刷して店に置き、力を入れているようだ。この3社の製品以外にも、日本ではあまり聞かない製品なども並べられている。売れているのはKindleのようで、棚に残っているのはあと1台だけだった。

 ベストバイは、テレビの売り上げが軟調になってきたために業績に影響が出ている。代わりに携帯電話やタブレットの売り上げが伸びているという。ほかに店内で目立ったのは、カラープリンターとデジタルカメラだ。これはほかの量販店でも同じで、どこも力を入れているアイテムらしい。

 カラープリンターについては、年賀状を手作りするわけでもないアメリカ人が、なぜこのシーズンに買いたくなるのか不思議。ただ、恐ろしいくらいに値段が下がっている。70ドルも出せばかなりまともな製品が買えるのだ。今の為替レートで換算すると6000円以内。すごい時代になったものだ。セイコーエプソン製やキヤノン製がたくさんある。

 デジタルカメラで今年のトレンドは、デジタル一眼レフカメラ(デジタル一眼)だ。これまでの小型のデジタルカメラはまるでゴミの山のように積み重ねられているが、デジタル一眼は大切そうに展示されている。昨年まではあまり目にしなかった光景。それにここは、ニコンやキヤノンなど日本メーカーの独壇場だ。

 今やスマートフォンでかなり良質の写真が撮れるようになって、本当の写真好きはこちらの方に移行してきたのかもしれない。そう考えると、撮った写真をプリントアウトするためのカラープリンターも必要なわけだ。