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 明けましておめでとうございます。と、新年のごあいさつをしておいて昨年の話で恐縮だが、今回は昨年末に起きたトホホな話を。

 昨年秋ごろから頻繁に連絡を取る相手がいた。仮に内山田さんとしよう。さして問題もなくメールでやりとりをしていたところ、12月中ごろ突然「加山さん宛にメールを送るとエラーで戻ってくる」と電話がかかってきた。

 なんということだろう。いま使っているメールアドレスはインターネットプロバイダーとしては老舗であり、十数年のつきあいだ。メンテナンスで一時サービス停止したとか、遅延が発生したとかはあるが、これまで連絡を取り合っていた相手のメールを受信拒否してしまったなんてトラブルは初めてである。

 取り急ぎ、内山田さんには筆者の別のメールアドレスからメールを送り、今後はこのアドレスをccに入れて送信してほしいとお願いした。筆者は普段使っているメールアドレスのほかにいくつかのアドレスを保有している。代替アドレスのなかに相手が使うプロバイダーと同じプロバイダーのアドレスがあったので、それをccに入れてもらうようにした。同じプロバイダー同士の送受信ならエラーは起こりにくいはずだ。

 これを機に、内山田さんとのメールは別のアドレスに切り替えるという手もあったが、今回のエラーを見過ごしてしまうなんて筆者の気が済まない。なぜだ。何が起きたのだろうか。知りたい。

 原因を調査するため、内山田さんにエラーメッセージとヘッダーの送付をお願いすることにした。なお内山田さんはパソコンに関してはヘビーユーザーだが、ITの専門家ではない。筆者には恩人でもあるので、あまり手間を掛けさせたくなかった。必要最低限のこととしてエラーとヘッダーをお願いするだけにとどめておきたいと思った。

 ところでなぜエラーが起きたのだろうか。有力な原因として考えられるのは筆者のプロバイダーが内山田さんのメールをスパムと誤認したことだ。もしメール使用容量が上限を超えたのであれば、ほかのメールもすべて受信できなくなる。だが見たところほかのメールは届いているようである。

 特定の相手からのメールのみ受信できなくなったのであれば、何らかのきっかけでスパムとして誤認されてしまった可能性が考えられる。今やプロバイダーのスパムフィルターはメールの運用に欠かせない。スパムをブロックしてくれるのはありがたいことではあるが、過ぎたるは及ばざるがごとし。必要なメールまでブロックされてしまってはたまらない。

 大切な相手でもあったので、せっかちな筆者は自分が使っているプロバイダーのサポートに電話して「知人からのメールが受信できなくなってしまったので、ブロックしないでほしい。ブラックリストから外すか、ホワイトリスト(安全な送受信先リスト)に入れてもらいたい」とお願いし、相手が使うメールアドレスを口頭で伝えた。先方はその作業をその場で処理してくれた。

 エラーやヘッダーは何であれ、これで問題は解決すると踏んだ。ところが数日後、筆者の代替アドレスに内山田さんから「まだエラーになってしまいます」と苦情が届いたときはショックだった。こちらはすでにブロック解除したはずなのに。原因は違うところにあったのだろうかと疑い始めた。

 さあ次はどう対策を採るべきか。そんなことを考えている矢先、内山田さんからエラーメッセージとヘッダーが届いた。

 エラーメッセージを見ると「Your E-mail was rejected by spamfinger」とあるので、やはりスパムと誤認されたのは間違いないようだった。ただエラーメッセージの発信元のドメインを見ると筆者が使っているプロバイダーでも、内山田さんが使っているプロバイダーでもない。なんだこのドメインは?