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 Google探検隊、今年最初の更新です。本年もよろしくお願いします。

 さて、新年ということで、末広がりの話題でいきたい。これからの可能性を感じさせるサービスはなにかと考えた結果、筆者が思い浮かべたのは「Googleブックス」だ。世界中の書物を電子化するプロジェクトである。

 昨年は電子書籍元年と呼ばれたが、ブレイク感に乏しかった。実際には、電子書籍を読むための本格的な読書端末(デバイス)が登場した年、という程度で終わった。

 iPadやKindleを手にした時の衝撃が大きかったので、多くの人が「本が変わる!」と予感したわけだが、実際にはまだ出版社や印刷会社がコンテンツを用意したり、プラットホームサービスを立ち上げたりしている状況だ。

 年末にぎりぎりサービスインしたサービスもいくつかあるが、いずれもまだ本格展開とはほど遠い。

 なによりもまず、読書用デバイスの普及率が低い。市場の小さい場所にコンテンツは出てこない。コンテンツがないからデバイスが売れない。結果として、金額ベースでいえば、現在の日本の電子書籍市場は携帯電話用のマンガが大半を占めるといういびつな状況だ。

 実際に読んだことがなくても容易に想像できると思うが、携帯電話の小さな画面にマンガを表示できるわけはなく、一コマずつ表示するという異形な形のマンガとなる。新しい表現ということもできるが、新作ならともかく、見開き単位で構成された過去の名作をそのような形で読むのは悲しい。

 世界の電子書籍の3大プラットホームといえば、アマゾン、アップル、グーグルである。

 しかし、日本のアマゾンでは、電子書籍を取り扱っていない。電子書籍デバイスのKindleは購入できるけれども、自分で作ったPDFファイルを読むツールとして使われているのが現状だ。

 アップルが電子書籍のために用意したiBooks Storeもまた、日本語の本はさっぱりだ。むしろ、アプリ化して、App Storeの方で数多くの本が販売されている。
 頼みの綱はGoogleブックスだけだ。

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図1 Googleブックス。昨年はほとんどが英語の本だったが、すこしは日本語の書籍も本棚に並ぶようになってきた
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