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 日常生活で新しいPCやケータイをバリバリ使うIT国家日本なのに、なぜか電子申請はほとんど進まない。一方、伝統を重んじて頑固に生活スタイルを変えないように見える英国では電子申請がどんどん進んでいる。

 例えば、Directgovは、英国政府の市民ポータルサイトで、政府の各省庁はもちろん、ほとんどの地方自治体のサービスにアクセスすることができる。その上Directgov | innovateでは、Directgovの改善が、いつも公開の場で議論されている。もちろん中央政府のみならず地方自治体の電子申請も盛んだ。

 英国では新政権がコストカット旋風を巻き起こしていることもあってか、パスポートの電子申請を無駄だと言って廃止してしまった日本とはまったく逆で、すべての申請は電子化して、紙による申請の廃止を着々と進めている。

 その英国が、日本にいる外国人のビザ申請まで、紙による申請を廃止して、電子申請に一本化してしまったのである。その変更は突然だった。

 仕事でビザが必要になりそうなので、最初に英国大使館のホームページにアクセスしたのは2010年12月の初めだった。大使館のホームページには「英国ビザの申請・問い合わせはVFSグローバルまで」とある。

 VFSグローバルって何者? と思いながらホームページに行くと、「VFS Globalは駐日英国大使館UK Border Agencyとパートナーシップを結ぶ民間機関……」とある。おそらくビザ申請業務を受託している企業なのだろう。ちなみに、シンガポールのビザ申請業務もこの機関が請け負っているらしい。

 そのホームページは、英国のビザ申請に関わる情報を日本語で分かりやすく整理してある。だが、ビザ申請の必要条件など個別情報になると、UK Border Agency(英国国境庁)の英語のページでルールを自分自身で確認しなければならない。

 とりあえず苦手な英語を読み進めて、なんとか提出しなければならない申請書を100種類近くもあるカテゴリーから見つけ出し、PDFの申請書とガイダンスをダウンロードした。