PR

 昨年、Android 2.1にアップデートしたソニーのXperia X10(SO-01B)がまたアップデートしました。今度は、画面上で2本指を広げたり閉じたりすることで、ズームイン、ズームアウト(拡大、縮小)動作が可能になりました。これだけを聞くと普通のことのように思えますが、Xperiaに搭載されているタッチパネルは、マルチタッチ対応のものではなく、通常のシングルタッチにしか対応していないものなのです。それで、前回のアップデートのときは、マルチタッチには非対応ということになりました。

 2009年に発表されたXperiaは、Android 1.6用に開発されたため、マルチタッチに対応したタッチパネルを搭載していませんでした。マルチタッチは、2010年初めにNexus Oneとともに登場したAndroid 2.0で初めて採用されたものです。Android 2.0でマルチタッチをサポートするという話はソニー・エリクソン側に伝わっていたのでしょうが、恐らくその時点では、ハードウエアの設計が完了しており、変更できなかったのだと思われます。XperiaがAndroid 1.6のままであれば、このハードウエアでもよかったのでしょうが、その後ソニー・エリクソンは、Android 2.1へのアップグレードを発表します。それで、マルチタッチに対応できないことが問題となったわけです。

 今回、ズームインとズームアウトだけですが、2本指のジェスチャーに対応しました。マルチタッチジェスチャーには制限がありますが、一応実用にはなるみたいです。

 実際にGoogleマップで試してみると、地図の拡大縮小は、指の間隔を広げたり、閉じたりすることで拡大縮小が可能でした。また、2本の指を上下に動かし、地図を俯瞰(ふかん)表示にするジェスチャーも認識します。しかし、2本の指をパネルに当てて回転させるジェスチャーには非対応です。Googleマップでは、これは地図の回転になっています。

 最新のGoogleマップアプリケーション(Ver.5.0.0)では、上部にある現在位置ボタンを2回押すと、俯瞰モードとなってGPSなどから推定した進行方向が上を向くようになります。このとき地図は回転した状態になります。このまま、地図を検索などしてしまうと、地図の向きが回転したままで、ちょっと混乱してしまいます。これを戻すような場合に、前記の回転ジェスチャーを使うのですが、Xperiaではこれが使えません。こんなときには、もう1回現在位置ボタンを押して、俯瞰モードから抜け出すと、端末上部が北の方角を向く地図モードに戻ります。

 今回のアップデートで、制限はあるものの、Googleマップ5.0.0のような最新のアプリケーションも、最新機種とほとんど変わらずに利用できるようになりました。筆者などは、他機種も使っているため、ついピンチズームを使ってしまうことがあるので、今回のアップデートは、割と満足感の高いアップデートでした。

Googleマップアプリケーション Ver.5.0.0は、建物の3D表示に対応している。サンプルとしてよく使われるこの場所は、ニューヨークのコロンブスサークルというところ。地図上では、有名なセントラルパークの左下にある
Googleマップアプリケーション Ver.5.0.0は、建物の3D表示に対応している。サンプルとしてよく使われるこの場所は、ニューヨークのコロンブスサークルというところ。地図上では、有名なセントラルパークの左下にある
[画像のクリックで拡大表示]
指2本で画面上を上下させることで角度を変えて俯瞰モードにすることができる。ズームと角度切り替えはXperiaでもジェスチャーで動作する
指2本で画面上を上下させることで角度を変えて俯瞰モードにすることができる。ズームと角度切り替えはXperiaでもジェスチャーで動作する
[画像のクリックで拡大表示]