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i文庫HD
開発:nagisa
価格:800円(sale中)

 紀伊國屋ホールで「つかこうへい復活祭 「熱海殺人事件」NEXT~くわえ煙草伝兵衛捜査日誌~」を見てきた。81年に出た「定本熱海殺人事件」(角川書店)に基づくクラシックバージョンの「熱海殺人事件」だ。

 つかこうへい氏はとにかく前のめりな方で、絶対に後ろを振り返らない。「熱海殺人事件」は、初演は1973年で、74年に岸田國士戯曲賞を受賞、75年に新潮社から戯曲集が出版されたが、内容は固定化することなく、90年代に入ると主演俳優によって性別、ストーリーが大幅に書き換えられるようになり、そこに原発事故や被差別問題まで入って、上演のたびにまったくの別作品となっていた。

 筆者が「熱海殺人事件」の舞台を見始めたのは90年代後半からなので、毎回違う舞台を見てきたことになる。それはそれで楽しかったが、今回は誕生した当時の「熱海殺人事件」を岡村俊一演出で見られるということでとても期待して行った。

 期待は裏切られなかった。40年近く前に書かれた戯曲だというのに、その言葉は今でも生き生きとしている。職工と女工の恋のもつれという設定こそ古びているが、刑事と殺人者が手に手を取り合って「犯人を作り上げていく」ねじれたレトリックは今でも健在だ。

 優れた作品は何十年くらいじゃちっとも古びない、ということを言いたいがための前振りが長くなってしまった。

 今回のテーマは「i文庫HD」である。i文庫HDはiPad用のリーダーアプリだが、なんと230作品もの古典を内蔵している(著作権の問題があるので、作者の死後50年以上が経過した作品ばかり)。

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YouTubeで紹介動画も公開されている。i文庫HDの操作感はこちらで確認を。