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 「1万円台のパソコンがある」。そう聞いたら、みなさん驚かれるのでは、もしくは中古ではと勘ぐるでしょうか?

 それらはNEC、日本ヒューレット・パッカード、富士通など大手パソコンメーカーによるPCサーバーの新品です。例えば「Express5800/S70 タイプRB NP8100-9021PS01」(NEC)の仕様は、CPUが2.8GHz動作のPentium G6950、メモリーは1GB、ハードディスクは160GB、DVD-ROMドライブ、電源ユニットは80 PLUS Bronze認証の400W品。光学式ドライブなど一部に物足りない部分もありますが、Windowsを動かすには十分な性能です。これで購入価格は1万6800円でした。

凝ったデザインのフロントパネルを備えるミニタワー型ケースのNEC製PCサーバー「Express5800/S70 タイプRB」。ネット通販での販売価格は1万6800円。
凝ったデザインのフロントパネルを備えるミニタワー型ケースのNEC製PCサーバー「Express5800/S70 タイプRB」。ネット通販での販売価格は1万6800円。
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 OSとアプリケーションは付属しませんが、キーボートとマウス、それにドライバーソフト収録のCD-ROMや増設用のSerial ATAケーブルにドライブ固定用ねじまで付く親切さ。もちろん、このまま使うのもお買い得ですが、今回はこれをベースにSSDとグラフィックスボードを追加、メモリーを2GBに増設、光学式ドライブを記録型DVD-ROM製品に交換などのパワーアップを図りました。これで、本体価格と合わせて総額3万4300円に収まっています。ベンチマークテストで性能を測定したところ、CPUにCore i7-2600Kを搭載する8万円クラスのPCを一部上回りました。

起動ドライブをHDDからSSDへ、グラフィックスをチップセット内蔵機能からグラフィックスボードへ変更などのパワーアップを図り総額3万4300円。CPUに新Core i7を搭載する8万円クラスのPCを一部上回る性能を実現した。
起動ドライブをHDDからSSDへ、グラフィックスをチップセット内蔵機能からグラフィックスボードへ変更などのパワーアップを図り総額3万4300円。CPUに新Core i7を搭載する8万円クラスのPCを一部上回る性能を実現した。
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 2011年3月29日発売の日経WinPC 5月号では、このパワーアップと格安PCサーバーの入手法の詳細と、ほかに「AMDのデュアルコアCPUを使う2万円台のPC」「Atomで組む1万4000円のPC」など格安でPCを作る全6プランを特集1で紹介しています。興味を持たれた方は、ぜひご覧ください。

 今回ベースとしたPCサーバーはネット通販で購入しましたが、なぜこんなに安いのでしょうか? その理由は「市場シェア調査と関係がある」とメーカー担当者は明かします。

 2010年のサーバー国内出荷台数は55万台(IDC Japan調べ)。シェア調査は四半期ごとに発表されおり、単純に4分の1で計算すると1400台弱がシェア1%に相当します。ネット通販サイトの在庫数を見ていると、百台単位の入荷が数時間で完売しています。IDC Japanによると台数シェア1位のNECと2位日本ヒューレット・パッカードの差は1.2ポイントと僅か。メーカーは格安でPCサーバーを販売すれば数百台がすぐに売れて、市場シェアを上げられます。PCサーバーを安く手に入れられる背景には、メーカー間の激しい競争があるようです。