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 東日本大震災で被災した方々に、心よりお見舞い申し上げます。私も東京電力福島第1原子力発電所の状況は固唾をのんで見守っております。

 こんなときにPC自作の話なんて、何を呑気なと言われそうですが、春はPCマーケットにとって新入学などがある重要な季節です。自作PCにとっても、学生さんが春休み中に新しい1台をこさえるのにふさわしい時期です。しかもここにきて待望の製品が市場に登場してきました。1月末にIntelが不具合を発表してから、1カ月ちょっとの間、やきもきしながら待ち続けていた新Core i対応マザーの修正対応版が、3月に入ってからちらほらと出回り始めました。「B3ステッピング」などとうたっているものが、修正版です。これでようやく、新しい自作PCに取り組むことができるというものです。

 さて、この新Core iですが、意外に知られていないことが多かったりします。今までオーバークロックするときの基本は基準動作周波数(ベースクロック)を上げることでしたが、新Core iではこの手はあまり有効ではありません。動かせる範囲が従来よりかなり狭くなっています。なぜそうなっているのかといった話は、日経WinPC 2011年5月号の特集「新Core iプラットフォーム大研究」をご覧いただきたいと思います。

 ではどうやってオーバークロックさせるかというと、Turbo Boost動作時の倍率を上げることで対処するしかありません。その結果として、今まではどんな組み合わせでもある程度オーバークロックを試すことができましたが、新Core iではオーバークロックできる組み合わせが限定されます。CPUのオーバークロックをするなら、Intel P67搭載マザーと組み合わせるしかありません。CPUの売れ筋商品であるCore i7-2600Kは、Turbo Boost時の最大倍率を自由に設定できる点が売りですが、これもIntel P67との組み合わせでないと効果を発揮しません。ちなみに「K」が付いていない通常版でも、4段階(400MHz)までならば、Turbo Boostで動作周波数が上がります。

 逆に、Intel H67搭載マザーと組み合わせると、グラフィックスコアのオーバークロックが効きます。新Core iではグラフィックスコアの動作周波数もCPUと同様にTurbo Boostが適用されるようになりました。これが意外に設定範囲が広かったのが面白いところ。CPUコアよりも動作可能な範囲が広かったのです。こうしたTurbo Boostによるオーバークロックの効果については、やはり本誌をご参照いただければと思います。

旧Core iシリーズであるCore i7-800シリーズにおけるクロックの配分。このような配分だったので、ベースクロックを上げる範囲が現行の新Core iより広かった。
旧Core iシリーズであるCore i7-800シリーズにおけるクロックの配分。このような配分だったので、ベースクロックを上げる範囲が現行の新Core iより広かった。
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