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 大規模な災害があると、ほぼ確実に出現する「義援金詐欺」。人の善意を食い物にする卑劣な犯罪です。今回の東日本大震災も例外ではありません。義援金を狙ったネット詐欺や振り込み詐欺が確認されています。十分注意しましょう。

 例えば、震災発生から3日後の3月14日、フィッシング詐欺対策の業界団体「フィッシング対策協議会」は、日本への義援金を募るフィッシング詐欺サイトが確認されたとして注意を呼びかけました(図1)。

図1 義援金サイトに見せかけた偽サイト(フィッシング対策協議会の情報から引用)
図1 義援金サイトに見せかけた偽サイト(フィッシング対策協議会の情報から引用)
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 フィッシング詐欺とは、有名な企業や組織をかたった偽サイトでユーザーをだまし、個人情報などを盗むネット詐欺のことです。Webサイトには「Japan Donation」と英語で記載されていて、メールアドレスや氏名などを入力させます。フィッシング対策協議会が公開しているWebサイトの画面例を見る限りでは、これらの個人情報を盗むことが目的のように思えます。

 同協議会では、3月18日にも震災便乗のフィッシングを報告しています。前述のフィッシングとは異なり、実在する団体である日本赤十字社(Japanese Red Cross Society)をかたっています。このフィッシングでは、電子決済サービス「PayPal」を通じて送金させようとしています。送金先は、日本赤十字社とは全く無関係の口座です。

図2 日本赤十字社をかたる偽サイト(フィッシング対策協議会の情報から引用)
図2 日本赤十字社をかたる偽サイト(フィッシング対策協議会の情報から引用)
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 2011年4月7日現在、フィッシング対策協議会などからは、日本語の偽サイトは報告されていません。しかしながら、今後出現する可能性は高いと考えられるので要注意です。同対策協議会では、「義援金・寄付金は信頼できる企業や団体などの正規窓口から行うように注意してください」と呼びかけています。