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 新型CPUとグラフィックス回路を改良して、パフォーマンス2倍、グラフィックス性能は最大9倍、しかもバッテリーは10時間持つ、と旧iPadユーザーが聞くと胸くそが悪くなりそうな「iPad 2」。新型機が旧製品より性能が高くなるのは当然だが、だからといって買い換えたり、追加購入する価値があるの?と考えておられる読者の方も多そうだ。しかし、しばらくiPad 2を使ってみると、「携帯情報端末」ならではの取り柄が際立ってくる場面があって、ちゃんとつき合うならやっぱりiPad 2だなあ、と思い知らされる。

iPadもiPad 2も基本は同じだが

 iPad 2になって、全体に操作が軽快・快適になったのは、誰もが抱く感想だろう。これまで使っていたアプリがキビキビ動くようになり、対象物を指先で直接操作しているような感覚がより実感できるようになった。テキストや単純な図形を扱うようなアプリケーションでは、あまり大きな違いが感じられないが、写真にエフェクトをかけるようなアプリ、例えば、アドビシステムズの「Photoshop Express(無料)」などでは、初代だと、明るさやコントラストを調整するのに、画面上を指でなぞってパラメーターを変化させるたびに、ウッウッと引っかかりながらイメージに変化が現れていたが、iPad 2上では指を滑らせるとそれに合わせて、写真に滑らかに変化が現れる。この種のアプリケーションでは指の動きと変化が完全に同期して動いてこそ、「映像を編集している」感触があって、使い勝手が良いと感じるものだ。iPad 2になって良かった、というアプリの一つだろう(図1)。

図1 高速のCPU、高速のグラフィックス回路を積んだiPad 2は全体にパフォーマンスが良くなっている。そのため、グラフィックス系のアプリでは使い勝手が良くなるものがある。例えば、この「Adobe Photoshop Express」(無料)は指で操作するパラメータにスムーズに映像が付いてくる。使い勝手がとても滑らかになった。
図1 高速のCPU、高速のグラフィックス回路を積んだiPad 2は全体にパフォーマンスが良くなっている。そのため、グラフィックス系のアプリでは使い勝手が良くなるものがある。例えば、この「Adobe Photoshop Express」(無料)は指で操作するパラメータにスムーズに映像が付いてくる。使い勝手がとても滑らかになった。
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 しかし、こうした「指の動きに付いてくる操作性」に違いがあるアプリはまだまれで、ほとんどは旧iPadでも十分使えると感じるものが多い。ペイント系のアプリ、例えば「ArtRage」や「Brushes」など、グラフィックスのデータをごりごり使って、いかにも重そうなアプリであっても、旧iPadで動かすのに不便を感じることはない。この種のアプリケーションは、開発会社が使い勝手、滑らかさを追究して初代iPadでもスムーズに動くよう最適化を懸命に行っているから旧プラットフォームであってもストレスなく動くのだろう(図2)。

図2 このペイントソフト「ArtRage」はiPad 2で使った方が若干滑らかに感じるが、旧iPadでもスムーズに動く。この種のアプリは往々にして高速のCPUを必要とするが、注意深くチューニングしてあるために旧iPadでも十分なパフォーマンスが出ているのだろう。
図2 このペイントソフト「ArtRage」はiPad 2で使った方が若干滑らかに感じるが、旧iPadでもスムーズに動く。この種のアプリは往々にして高速のCPUを必要とするが、注意深くチューニングしてあるために旧iPadでも十分なパフォーマンスが出ているのだろう。
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