KDDI(au)の「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」にもAndroid 3.1のアップデートの提供が始まりました。米国ではAndroid 3.1の発表と同時に配布が始まっていたようですが、国内版XOOMにはauによるカスタマイズが行われており、au側が配布を開始しないと入手できませんでした。
タブレットを購入するときに、NTTドコモの「Optimus Pad L-06C」とどちらにするか、少し迷ったのですが、XOOMを選んだ理由は、こうしたアップデートが入手できるのが遅くないだろうと考えたからです。Honeycomb(Android 3.0/3.1)に関しては、米モトローラに何らかの優先権があるようで、そのために他のタブレットよりも先に米国で配布が開始されました。そうなると、au版XOOMへの移植作業は他社よりも早く開始されるだろうし、3G通信機能を搭載していないので複雑な検証が不要になり移植作業が早く進むと考えたからです。実際、そうなりました。
そういうわけで、割と早くAndrod 3.1を入手することができました。このバージョンは、Android 3.0のマイナーアップグレードですが、不具合の修正などが結構あり、以前に比べると不可解な動きは減ったようです。
Honeycombは、タブレット向けに作られたもので、これ以前のAndroidで、ハードウエアキーになっていたホーム画面への移動などをすべてGUIで行うなど、大きく改良されました。ハードウエアボタンの有無は、ハードウエア的にはわずかな改良ですが、ソフトウエア的には大きな改良になります。というのは、ハードウエアボタンのように常に押すことができるように画面を再設計する必要があるからです。そういうわけで、Android 3.0には積み残した部分があるような感じでした。今回の3.1でパフォーマンスが上がったというのも、チューニングが不完全だったということもあるでしょう。
ちなみに、3.1が出たばかりなのに、もうAndroid 3.2が準備されており米国ではXOOM用も近いうちに登場するというウワサもあります。ただ、3.2は、7型サイズの液晶やクアルコムのSnapdragon対応だという話もあり、必ずしもユーザーに見える機能が追加されるわけでもなさそうです。