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 7月27日、国内初のWindows Phone 7の発表が行われました。発表されたハードウエアのスペックなどは、すでにニュースサイトにあるようなので、ここでは、その印象や今後を考えてみることにしましょう。

7月27日に発表された国内初のWindows Phone 7「Toshiba IS12T」。コンパクトで、スマートフォンにしては軽量級。常用する電話機としても大げさにならないサイズ
7月27日に発表された国内初のWindows Phone 7「Toshiba IS12T」。コンパクトで、スマートフォンにしては軽量級。常用する電話機としても大げさにならないサイズ
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防水機能が特徴の一つ
防水機能が特徴の一つ
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 Windows Phone 7は、米マイクロソフトが開発したスマートフォン用のOSです。マイクロソフトは、Windows CEをベースにしたスマートフォン用のOSを他社に先駆けて開発しましたが、その後のオペレーションのミスなどで、開発が滞り、一時期は多くのスマートフォンに採用されたものの、米国市場ではBlackBerryに追いつくことができず、結局、後発のiPhoneやAndroidに抜かれてしまいました。

 マイクロソフトがスマートフォン市場奪還のために開発したのがWindows Phone 7です。ただ、そのやり方はかなり「突貫工事」でした。まず、米国や欧州圏などの1バイトコード版の開発を優先し、ハードウエア仕様を固定、ソフトウエア開発環境も既存のマイクロソフト技術をそのまま利用しました。

 このWindows Phone 7の中心になるのは、「Metro」と呼ばれるGUIシステムです。当初、Zuneのために作られたプロトタイプを発展させ、スマートフォン用に開発したMetroは、従来のアイコンが並ぶスマートフォンとは一線を画すコンセプトを持っています。それは、「Picture」(画像)、「Music+Video」(メディア再生)、「People」(SNSやメール)、「Office」(オフィスツール)いったハブページにデータやアプリが並び、ユーザーはハブページを選んで、画像を見たり音楽を聴いたりといった機能を利用することです。「スタートページ」(ホームページ)は、こうしたハブページのアプリからの概略情報を表示する「タイル」や電話機能のタイルを並べたものにしてあります。

 もちろん、インストールしたアプリのアイコンを表示する機能はありますが、電源を入れて、最初に見えるのが、アプリのアイコンが並ぶラウンチャーではないという点はiPhoneとの大きな違いです。Androidのホーム画面は、スタートページに近いものがありますが、Androidは、「ハブ」のようなカテゴリーを持たず、iPhoneのホーム画面のようなプログラムアイコンが並んだ「プログラム画面」を使う点が違います。iPhone、Androidに続いて登場するわけで、さらに進化させた部分があるといってもいいでしょう。ただ、このハブから利用できるアプリは、現時点ではシステム組み込みのマイクロソフト製アプリのみ。サードパーティアプリは、たとえ画像を扱うものでも、ハブに組み込まれることはありません。

 このMetroのGUIスタイルは、次期WindowsであるWindows 8にも採用され、タブレット用の標準GUIとなります。

 さて、他社と違った方向性を出したWindows Phone 7。後発ながら、意欲的なコンセプトもあり、今後、競合製品とどのような競争を繰り広げるか、ちょっと楽しみでもあります。