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 暑い日が続いて自分がバテてくると、パソコンは大丈夫か不安になります。パソコンの頭脳ともいえるCPUは高熱を発するため、CPUクーラーを取り付ける必要があります。自作PC用にCPUを購入すると、ほとんどはCPUクーラーが付属するので、それを使えばよいのですが、付属のクーラーよりも冷却効果が高く、動作音が静かな大型のCPUクーラーが多数販売されています。

 こうしたCPUクーラーに交換すれば、CPUの動作周波数を上げるオーバークロックで動作したときでも、安定しやすいのです。ファンの騒音も抑えられ、暑い夏にパソコンを使っているときでも、より快適に過ごせる可能性があります。

 ただし、メモリーやグラフィックスボードといった他のパーツに比べて、CPUクーラーの交換は面倒で手間がかかります。CPU付属のクーラーであれば、周囲のピンを押したり、クリップを引っ掛けて倒したりするだけで固定できます。これに対して、冷却性能に定評がある大型クーラーの多くは、マザーボードの裏面からバックプレートと呼ぶパーツを取り付けてねじ留めする必要があります。

実勢価格4000円前後のサイズのCPUクーラー「MUGEN∞3「無限参」」は、マザーボード背面からバックプレートを取り付け、ねじで固定する。
実勢価格4000円前後のサイズのCPUクーラー「MUGEN∞3「無限参」」は、マザーボード背面からバックプレートを取り付け、ねじで固定する。
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 このバックプレートを取り付ける際に、実は落とし穴があります。多くのCPUクーラーは複数のCPUソケットで使えるように、ねじ穴が複数あります。3つのソケットに対応している製品で、下の写真のようにねじ穴が3個つながっている場合は、正しい位置で固定しないと、CPUとCPUクーラーが密着しない恐れがあります。

複数のソケットに対応したCPUクーラーのバックプレート。このようにねじ穴が複数あるとき、正しい位置でねじ留めしないと、しっかり固定できない。
複数のソケットに対応したCPUクーラーのバックプレート。このようにねじ穴が複数あるとき、正しい位置でねじ留めしないと、しっかり固定できない。
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 そもそも製品を選ぶときに取り付け可能かどうかも確認しておく必要があります。側面に12cm角の冷却ファンがあるCPUクーラーは、当然ながら12cm以上の高さがあるので、PCケースの幅はそれ以上必要です。PCケースとCPUクーラーのスペックを確認しておけば、取り付けられないというトラブルには遭遇しないように思えますが、他にオプションを取り付けていると、失敗する可能性があります。

 例えば、多くのPCケースでは、側面に冷却ファンを取り付けられます。冷却ファンの厚さを考慮していないと、CPUクーラーとぶつかって、側板が閉まらないことがあります。PCケースとクーラーのスペックしかチェックしていないと、陥りがちなトラブルです。

PCケースの側面に冷却ファンを取り付けていたため、クーラーとファンがぶつかって、側板が閉まらなくなった。ファンを取り外すしかない。
PCケースの側面に冷却ファンを取り付けていたため、クーラーとファンがぶつかって、側板が閉まらなくなった。ファンを取り外すしかない。
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 日経WinPC 9月号の特集「PC高速化全テクニック」では、こうしたCPUクーラー交換時に失敗しないポイントをまとめました。上記のトラブルのほか、CPUが冷えない、CPUクーラーがうるさい、といったトラブルについても解説しています。CPUクーラーのほか、メモリーやHDD&SSD、グラフィックスボードの増設や交換で失敗しないようにするためのポイントも紹介しています。ぜひ手に取ってみてください。