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 Mac上で他のOSを動かす仮想環境技術。近年その技術もずいぶん進化していて、MacとWindowsを2台持つ必要はほとんどの場面でなくなっている。特に昨日(2011年9月7日)、新バージョンの「7」が登場した「Parallels Desktop」は、64ビットOSのLion上で動作するのに最適なフル64ビット化が完了している。同時に、Lionの新機能であるフルスクリーン動作、WindowsアプリのLaunchpadへの登録機能などが加わって、Mac内でますますシームレスなWindows環境が動作する。しかも、この新バージョンからは、仮想環境の中でLionも動かせるという実にユニークな新機能も搭載された。アプリの動作チェック、Webの動作チェックなどにも使えて、システム開発者などには重宝する。

メモリーをたくさん積んで、あれもこれも動かす

 「Parallels Desktop 7 for Mac」は、WindowsはもちろんLinux、そしてMac OS X 10.7 Lionをそのアプリケーション内で動かせる。Snow Leopardはサーバーバージョンならインストールできる。

 Snow Leoprad ServerがLionの中で動くということは、その中でLionでは提供されなくなったRosetta(PowerPC用のアプリケーションを動かす仕組み)を動作させることができるということだ。どうしてもPowerPCアプリをLionの上で動かしたい、といった時には奥の手として使える。

 最近のMacはメモリーをたっぷり積める。MacBook Airは4GB、MacBook Proは8GB、iMacは16GB、Mac Proに至っては32GB(上位バージョンには64GB)も積める。そんなMacにParallelsを導入して、複数のOSを同時に走らせることがいとも簡単にできるのが仮想環境のすごいところだ。例えば、この図のように8GBメモリーを積んだiMacに4台の別マシンを走らせた。アプリケーションによってはOSを選ぶものもあるため、このような環境が「仕事に絶対必要」という人もおられるだろう。そんな場合に、このような環境を構築しておけば、アプリごとに別のマシン上で動かすことができ、便利きわまりない。また、それぞれ異なるマシン間でファイルのドラッグ・アンド・ドロップによるコピー、テキストや図形などのオブジェクトのコピー・アンド・ペーストができて、生産性が高まる(図1、図2)。

図1 複数のWindows、複数のMac OS Xを同時に動作させることができる。Lionのインストールも後述するようにきわめて簡単だ。
図1 複数のWindows、複数のMac OS Xを同時に動作させることができる。Lionのインストールも後述するようにきわめて簡単だ。
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図2 各OSをウインドウ内で動かすのではなく、各アプリを個別ウインドウで表示させる「Coherence」モード。WindowsもMacも全く融合して動作する。
図2 各OSをウインドウ内で動かすのではなく、各アプリを個別ウインドウで表示させる「Coherence」モード。WindowsもMacも全く融合して動作する。
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 さらに、メモリーに余裕があれば、仮想マシンに対して1GBのグラフィックスメモリー割当もできる。このような環境にしておけば、3Dグラフィックスソフトやゲームなど「メモリー喰い」のアプリケーションを高速に動作させることも可能になる。実マシンではできそうもないことを必要に応じて構成できるというマジックも楽しめる。