これまで、モバイルデバイスというと、組み込みのキーボードやソフトウエアキーボード以外では、Bluetoothキーボードぐらいしか選択肢がありませんでした。しかし、Bluetoothキーボードは、まだ数が少なく選択肢が限られるという問題があります。
ワイヤレスであることは確かに便利なのですが、Bluetoothデバイスでは、ときどき接続がうまくいかないというトラブルがあります。最近のデバイスでは減ってきたようですが、例えばペアリングしたあとで接続を切って、しばらくして再度利用しようとすると接続がうまくいかずに再度ペアリングからやり直さないとダメという場合や、接続したままスリープ状態になったらレジューム後に接続できなくなったなどのトラブルがありました。また、機器同士の相性のようなものもあり、すんなりと使える組み合わせもあれば、トラブルの多い組み合わせもあり、人によっては使い物にならないと判断した人もいたようです。
特にAndroid 3.x(Honneycomb)以前のスマートフォン用のAndroidは、Bluetoothの実装がまちまちで、必ずしもBluetoothキーボードに対応したHIDプロファイルを装備していない機種がありました。Bluetoothでデバイスをスキャンしたときに、名前の右側にキーボードアイコンが出ないマシンはキーボードを認識していません。
Android 3.1からUSBホスト機能が利用できるようになりました。これにより、一部のタブレットでは、USBキーボードが利用できるようになっています。USBキーボードは、Bluetoothキーボードに比べると安価なものから超高級キーボードまで、製品の種類が多いというメリットがあります。